戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サイタ、サイタ、サクラガサイタ!

今朝はマイナス4度でした。寒い、寒い。

まるで、真冬のようです。

 

打合せのため、長野市街地へ下ると、ソメイヨシノなど、

桜が咲き始めています。

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ようやく、長野市街地まで桜前線がやってきました。

このまま順調にいくと、当館の桜は約2週間後が見ごろに…

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ウメの花もよいけれど、

やはり桜の花は、心を揺さぶるものがあります。

早く、ここでも咲かないかなあ…

 

 

ご愛読いただいている皆様に、特別なお知らせです!

 

当館の展示解説には、いくつかのコースがあります。

最長8時間、午前9時から午後5時まで…

タツムリコース(別名「8時間耐久コース」)

職員とチャレンジャーの体力勝負!

それに申し込んできた方がいらっしゃいます。(二人目になります)

 

4月16日(火)、その要望に応えて、解説スタート!

一人ではもったいない(耐えきれないかもしれない!)ので、

このブログを読んでいる方には、特典として参加を認めます。

 

「面白くなってきたじゃない!」とか

「せっかくだから、聞いてやろうじゃないの!」という方は、

若干名を受け付けますので、お電話でご予約ください。

電話 026-252-2228 

※入館料、お昼ご飯、飲み物等ご用意ください。

※途中のリタイアは、体調不良時以外はできません。

                 耐久コースですので、あしからず… 

 

春?

今日も朝から雪…

めいりますね。

 

こんなに雪の降る4月は、30年戸隠に勤めて初めてのこと!

 

校庭の真ん中に、ローラーがありました

だれかが転がしたようです。

 

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一体、だれが動かしたのか?

 

昔、「巨●の星」と呼ばれる伝説のスポーツアニメに登場したもの

テーマ曲の流れる中、星●雄馬がグランドで引っ張っており、

歌詞の「♬思い込んだら~」を「重い、コンダラ~」と聞き間違え、

このローラーを「コンダラ」という道具だと思い込んだ!子どもが続出…

…という伝説の一品です。

 

 

今ではあまり見なくなりました。

よかったら、ぜひ皆様も、転がしてみてください。

その際は、ぎっくり腰や挟まれることのないよう、お気をつけを!

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伝説の一品といえば、学校資料室には、こんなものもあります。

卒業記念の共同製作品なのですが、

「神奈川沖浪裏 富嶽三十六景 葛飾北斎」の写し、

 

もみ殻を着色し、丹念に張り付けたモノ…です。

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今度、新しく発行される千円札の裏側の図柄となるそうで、

各所で人気になっているとか…。

 

ぜひ、ご来館の際には、昔の子どもたちの作った品々にもご注目ください。

 

一日中、雪が降ったりやんだりで、時々陽ざしがあたります。

例のヤマザクラは、今日はこんな感じで、ふくらんできました。

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また、スイセンやチューリップも咲きだしました。

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長野市街地では桜が咲きはじめました。

これだけ足踏みさせられたので、戸隠の桜はきっと美しいはずです。

ぜひ、時期遅れの花見に、戸隠へお出かけください。

 

春の前に

今朝の積雪には、がっかり&うんざり・・・

もう雪は見たくない!と目をそむけ、

雪が降る前、日曜日のことを少々。

 

県庁の近くの頼朝山~葛山を散策しました。

どんより曇っていたので、見晴らしはあまりよくなかったのですが、

葛山山頂からはバードラインを見下ろすことができました。

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延長されたスノーシェッドと近くに設置された太陽光パネルです。

バードラインを通るたびに気になっていた山ですが、

ようやく念願がかないました。

 

山頂は、上杉v.s武田の戦いの舞台にもなった葛山城跡です。

大きな城だったそうで、その遺構が広がっています。

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登山道もその空堀の跡のアップダウンを繰り返すのですが、

来月行われるトレイルランの大会のコースにもなっていて、

こんなところを走るのかと、驚きます。

 

頼朝山の登山道は一部が善光寺からの戸隠古道です。

ふもとから芋井の静松寺までの1.5㎞ほどの間に、

西国三十三観音の石仏が並んでいます。

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享保13年(1728)ごろの建立だそうですが、

彫りがよくて感心します。

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それぞれの霊場の和歌も光背に彫りこまれています。

 

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渋い表情の馬頭観音。カメラの顔認証も反応!

石仏を見るだけなら急な登りはないので、

散策におすすめです^^

 

春を感じながらの楽しい登山だったのですが、

一つ気になったのは、この現場。

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最近斜面が崩落したようです。

石仏の案内看板が倒れてわずかに見えていたので、

石仏も一緒に埋もれている可能性が高いと思われます。

すでに多くの人が崩落した土砂の上を歩いていて、

踏み固められています。

いくらか土砂をどけようと努力はしたのですが、

道具もなく諦めました。

来月のトレイルランの大会にむけて

コース整備が行われるようなので、

掘り出してもらえることを祈るばかりです。

 

 

 

天候不順のせいで…

この3日間、あるプロジェクトをひそかに練っていました。

 

車のフロントガラスやボディにつく、汚れの正体を見極めようというもの、

せっかく新車に乗り換えたのに、この大事な車を汚すものは許さん!
という動機が発端です。(ボディーにつく微粒子の画像)

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このところ、降下物の量がすごいです。

 

黄砂?スギ花粉?それともPM2.5

その複合体なのでしょうが、どのくらいとれるものなのか、

毎日フロントガラスの画像を取りながら、たまる具合を調べ、

後でその粒子を集め、洗って顕微鏡でみてみよう!と考えていました。

 

 

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フロントガラスがいかに汚れようとも、

ウォッシャー液を出さず、ワイパーも動かさずにしてきました。

上は4月6日の開始時の画像です。

 

6日(土)から8日(月)まで、我慢を重ね、

たまったところで一網打尽…の計画でした。

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(上は4月6日の拡大図、下は4月8日のもの、着々と増えています?)

 

しかし、

今朝起きて、カーテンを開けると、びっくり! (+_+)

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一面白い世界! また、雪国に戻ってしまいました。

予想外の雪が車の上に10㎝以上も積もっているでは、あ~りませんか!

 

しまった!

 

もう後の祭りです。

この雪で、ために貯めた汚れ物質の回収も困難になり、

フロントガラスはきれいになってしまいました。

当プロジェクトはご破算に…(*_*;

(ただ洗車をさぼってるだけじゃないの?という声もちらほら…)

 

もう一回やってみるかは、不明です。

今年の4月になってからの降雪量が半端ないです。

道の雪はすぐにとけるのですが、

なかなか戸隠のサクラのニュースはお届けできません。

当たるも八卦当たらぬも八卦

4月も第1週が終わろうとしています。

長野市街地では桜が咲き始めているようすですが

戸隠はまだもう少し先のよう・・・

桜の開花は早いなんていってたけど

占い同様です

 

こちらの方も

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もう少しかな

 

過去の発生を記録したものがこちら

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この発生段階表は初代のペアがバレンタインデー産卵した際の

もので

今年は1か月ほど遅くホワイトデー産卵でした

 

比べてみると

3/6の発生段階より

4/7の今日のものの方が進んでないような感じがします

 

当初1か月ほどの発生でふかなので

4/15の休館日あたりがふか日かなと予想していたのですが

気持ちずれるかもしれません

 

でもGWのころには

あかちゃんが生まれているので

10連休には

かわいいウーパールーパーの幼生がみられます

 

5/2にはレジンのレプリカイベントも予定していますので

ついでにいかがでしょうか?

歴史におもいをはせる

4月最初の休日は穏やかなお天気となりました。

東北から、善光寺戸隠神社参拝の途中で寄られたという

ご年配グループの皆さんから、

「寄ったかいがあった!」

と、うれしいお言葉をいただきました。

旅のご無事をお祈り申し上げます。

 

さて、年度末のことですが、

博物館に近い、ある集落の歴史をまとめた本が出版されました。

「たがしら物語 ~縄文の里から~」です。

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当館にもゆかりの深い地元のかたがたが、

(「泥の金平糖」をはじめ不思議なものをいろいろ持ち込まれます^^)

長年の取材から構想をあたため、ようやく完成した渾身の一冊です。

 

現在は約20軒ほどの小さな集落ですが、

物語は、そこで見つかる縄文時代の土器や石器からスタートします。

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そして、昨年市の文化財に指定された 巌窟観音堂

秩父34観音の石仏群など、地域の歴史をものがたる数々の資料、

民俗や風習、祭り、それらを伝えてきた活動、

さらには、編集されたかたがたの幼少期の遊びについても

丁寧に描かれています。

A4サイズで200ページを超える大作です。

今日、来られたお客様も、見本をみて

「これはすごい!」と絶賛されていました^^

 

じつは博物館ではこの本の完成まで、

資料収集や校正などで協力をさせていただいています。

そんなご縁もあって、ご紹介させていただきました。

 

長い集落の歴史を丁寧にまとめられるかたがいらっしゃる一方、

自分の10年前のこともわからない某職員

先日、思い立って戸隠に引っ越してくる前にまとめた荷物を開封してみたら、

中からビカリアの化石が!

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どこの産地のもので、どういう経緯で手元にあったのか、

そもそも、そのころの自分に化石への興味があったのか、

いっさいなぞ。

学芸員から石が黒っぽいので、富山など日本海地域のものでは?

というヒントをいただいたのですが、さっぱりです・・・^^;

 

こういった、平成の忘れ物 は、あまり作りたくないですね。

 

ようやく

今日はようやく春の日差しが感じられました^^

館内は寒いままなので、自然と外に出たくなります。

 

元号にちなんで梅の花が気になります。

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ニホンミツバチがせっせと花を回っていました。

万葉の時代のうたげの、

のどかな雰囲気とはいかないようです^^;

 

池のまわりでは、コンクリートのすきまに小さな花畑。

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ヒメオドリコソウのピンク、タネツケバナの白、

イヌナズナの黄色、オオイヌノフグリの青、

そしてツクシもぞくぞく・・・!

小さいですが、とても楽し気でわくわくします^^

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スミレも咲きだしていました。

 

足元の小さな世界に目を向けていると、

何やらじたばたと動く気配。。。

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クモと芋虫の戦いが繰り広げられていました。

 

春の訪れは、穏やかだけではすまないようです。