戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

アリ、ハチは秋は要注意!

秋はハチやアリの活動が活発化…

 

昨日の館長視察の際に発見!

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大きなアリ塚です。

 

以前にも紹介したことがありますが、

こんなに大きいのは初めてみました!



すごい大きさで、直径20㎝越えです。

 

 

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スケールがわりに、私の靴で、撮影(26㎝サイズです)

 

秋の実りに合わせて、巣を拡張した工事の残土でしょう。

 

うーん すごいな 

嫌いなアリですが、これにはちょっと感動…

 

今日は、某小学校の地層観察でした。

特別攻撃隊の戦果を確認しに行くと、

すっかり、重機で除去されていました。

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土曜日にはここにスズメバチがの巣がありました。

 

戦果を確認したかったのですが、

巣ごとなくなっていたので、一安心!!!

上は、ハチの慰霊と、感謝でオロオロしている特攻隊員の図です。(^_-)-☆

「どなたかしりませんが、ありがとうございました…」

 

 

ひょっとして、このブログを読んだ方のアシストではないか???

と思っております。

 

それとも、天に声がとどいたのでしょうか?

皆さんに支えていただいているのだ、と感謝申し上げます。

戦う姿

ラグビーワールドカップでの日本チームが戦う勇ましい姿に

日本中がわいているこの頃ですが、

じつは当館の職員も、必死の戦いにいどみました。

そのようすをリポートします。

 

 

秋は地層見学のシーズン

しかし、今年はあろうことか、

メインのカキ化石の露頭のそばにスズメバチが巣をかまえてしまいました。

それに気がついたのは、10月1日のこと。

すでに巣が大きくなり、活発な出入りが見られました。

 

この場所をさけて地層見学はなりたたない!

子どもたちの安全を守るために立ち上がった当館学芸員

10月4日 決死の特攻を試みます。

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作戦は、棒の先にとりつけたハチ用の粉状農薬を巣にかけるというもの。

運よく、風で巣がついていた枝が傾き、

割れた巣の一部が上を向いています。

 

 天も我に味方せり!

 

特攻班の後方支援として編成された、運転班と撮影班

各1名ずつ、計3名

現場に到着後、迅速に行動を開始

特攻班は対象に速攻をかけ、素早く車へ退避

直後に車の中から撮影された映像がこちら

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巣の割れ目に首尾よく農薬を置くことができ、

その棒に群がるハチたちが確認できます。

 

職員たちは無事に帰還

第一次作戦は成功と言えるでしょう。

 

次の日、その成果を自らの目で確認しに行った特攻班

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「ハチの姿は全くなく、静かだった」との報告。

ただ、急に中から飛び出てくる可能性があったので、

撮影だけにとどめておいたとのこと。

 

以下、特攻班のコメントです

 特攻の際、緊張で心臓はばくばく

 しかし何ごともなく撃滅できて、うれしい

 身を挺して特攻したかいがありました。

 安心しました!

 

後日改めて成果を確認した後、ご報告できればと思います。

以上、戸隠からリポートでした^^

 

 

 

 

 

 

地層見学会 in 奥裾花

本日は地層見学会

 

台風の影響が心配でしたが、

 

天気は上向き…

 

お昼ごろは、高妻山もよく見えました。

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奥裾花渓谷へ向う途中で見た、裾花ダムの凝灰角礫岩層(約500万年前)

 

 

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そして、じっくり地層にさわったり、

 

 

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石ころをひろったり、地形を観察したり、

 

博物館を見学したり、

 

奥裾花の秋の自然を楽しみました。

 

山梨県松本市からの参加者もありました。

 

フォッサマグナにたまった地層をみるなら、裾花川がおすすめ!

 

雄大な地層から、大地の生い立ちに深く感動できます!

 

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雨上がり

台風の影響も少なく、雨上がりの今日、

小学校の6年生が、地層の学習にやってきました。

しかも、貴重な市内の学校さんです^^

 

子どもたちが乗ったバスが集合場所に到着するまで

5分ぐらいの時間だったでしょうか。

 

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停めた車の、隣の水たまりに、

次々と生きものがやってきてにぎやかでした^^

 

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赤とんぼは何種類かいるようで、

雌雄のペアでくるもの、雌だけの単独でくるもの、

入れ代わり立ち代わりやってきて産卵していきます。

 とんぼ母さん、そこは子どもは育たないよ

と気にしていると、

 

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ヤマアカガエルのこどもが跳びこんできました。

トンボを狙えるサイズではないと思うのですが、

本当にすごい勢いで入ってきたので驚きました。

 

さらにそこへ体長1cmぐらいの小型のゲンゴロウが飛来!

すいすーーいと泳いだと思ったら、また飛び立ちます。

その目まぐるしさに、感心していたところにバスが到着。

 

降りてきたのは やはり元気な子どもたちでした^^

それを予感させるものがあったかな・・・?

 

通常の地層の学習だけでなく、

河原におりて、「川の流れのはたらき」についても

実験でおさらいをしました。

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板の上の石ころや砂が、水流で流されることを学びました。

水流の強さの違いを体感しようとして(?)、

深みにはまる子も・・・

川の学習の、ある意味お約束です^^;

 

風邪をひかないように気を付けて、

またぜひ元気な顔を博物館で見せてくださいね。

牧場にて

この秋から、牧場の植物調査をさせてもらっています。

 

観光で入れるエリアの外はもちろんのこと、

柵の中までどうどう侵入。

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広大です! (後ろは黒姫山

 

そして、近いです!! ^^;

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牧草地だけでなく、林や水辺も柵の中に入っているので、

思わぬところで、牛と遭遇します。。。

大型動物に免疫がないもので、

本当にびっくり(@_@)

顔がでかい! こちらを見つめる目がでかい!!

 

そして植物の種類の多さに驚かされます!

道端や草地の植物だけではもちろんなく、

湿地、沢、林、森、さまざまな環境の植物がどんどん出てきます。

今までの知識を総動員!

なんだか試されている気分になってきます。

先月と今月の2回で約300種(維管束植物)でてます。

来年の春~夏でさらに100種ぐらい増えるかもしれません。

日本全国の野生植物が亜種や品種を含めて約8000種と

言われています。

牧場内だけで400種もあったらすごいことです。

恐るべし、戸隠牧場・・・

 

さてさて、台風の風の影響か、

トチの実がたくさん落ちていました。

先日ご紹介した、トチの実の成長の検証です。

未熟なものを拾って割ってみると、

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たしかに6部屋あって、1つだけ大きくなり始めていました。

 

もう少し成長した実では、

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大きくなったもの以外の部屋は

ほとんど空間がなくなっていましたが、

小さな種が残っているのを確認できました!

 

そんなこんなで一通り調査を終えて、

お借りした場内用の軽トラに戻ってみると

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牛に囲まれていました!

おっかなびっくり声をあげると、ほとんどは動いてくれたのですが、

一頭だけどうしてもゲートの前から離れてくれません。

押してみたり、軽く叩いてみたりしたのですが、ダメです。

興奮させたら怖いですし、その加減がわかりません。

あきらめて、職員さんを携帯で呼びつけてしまいました。

ぐいっと けっこう力わざでひっぱってくれました。

すみません、お騒がせしましたm(__)m

 

今年はこれで終了ですが、

来春からがまた楽しみな調査です!

皆さんにも、場所は限定されるかもしれませんが、

観察会などでご紹介したい、本当にすてきな場所です!!

収穫か?

10月です。

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飯綱山の山頂ふきんはだいぶ紅葉が進んでいるようです。

農家のかたがたは稲刈りや脱穀で忙しそう。

実りの秋・収穫の秋ですね^^

 

マメ展でこっそり栽培しているのが

モヤシ。

緑豆モヤシと黒まめモヤシです。

豆を水につけて半日おき、

濡れたキッチンペーパーをしいた容器に移しました。

容器全体を紙箱の中にいれて、光をシャットアウト!

 

こんなふうに栽培を開始した次の日

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もう根が伸びてきました。

早っ! (゚д゚)!

(写真は黒まめモヤシです)

 

その2日後には

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すっかり根は伸び、豆本体が皮から顔を出してきました。

 

そしてさらに3日たった本日、のぞいてみると・・・

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豆の間から葉が伸びだしています。

だいぶモヤシらしくなりました^^

明日には収穫できるでしょうか?

 

光がなくてもこれだけ成長するのですから、

やはり豆がもつパワーなのでしょう。

一週間の短期集中栽培ですが、けっこう楽しいです。

 

ちなみに、もう少し早くから始めた大豆は、

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立派に育って容器からとび出ました。

こちらは光にあてているのでその違いもあると思いますが、

大豆モヤシとして食べるには、ちょっと手ごわそうです^^;

お宝ざくざく

今日もいいお天気

このところ台風の合間は

暑いくらいのいいお天気

 

本日は地層の団体が2校

およそ100人が野外と館内を見学

いや~にぎやかでした

 

さて

最近お休みの日に

野外活動することが

多い某職員

昨日は上越の海まで遠征

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台風による影響で

打ち上げられた貝などを

さがしに行ってきました

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浜辺はたくさんの貝で埋め尽くされていました

成果はこちら

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シーグラスなども多くみられましたが

台風の場合 一気に運ばれ

あまり削られることなく打ち上げられるようで

割れたてほやほやのものも多かったです

 

中には

左上のような少々重たくて普段は流れつかなそうな

アルミの溶けた塊(産業廃棄物)もありました 

 

そして春先にはあまり見ないような

固着性のものが多いのも

台風のおかげのようです

 

珍しいところでは

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泥岩などに潜り込む穿孔貝の仲間

カモメガイがありました

小さいですけどね

 

潜っているので普通の波では

なかなか泥岩とはいえ砕かれないので

カモメガイは流されませんが

台風の波はさすがに強力!

 

そのせいでほかにも

フジツボやヘビガイなどの

岩からはがすのも一苦労の生き物までも

たくさん流れついていました

 

中でも ひときわ目を惹いたのはこちら

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ネジガイです

 

春先のビーチコーミングでは

こんなにきれいな 巻貝はなかなかないので

砂浜ではキラキラ輝いて見えました><

 

今週末はまた台風がやってくる様子・・・

 

災害は嫌だけど

お宝が流れつくカモしれないと思うと

台風もまんざらでもないという気になってしまう

どうぞお手柔らかにお願いします

 

そしたら

また行ってこようかな~

宝探し(ビーチコーミング