戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬ではないようですが

今日は雨の一日となりました。

ヤマアカガエルが出てきてしまいそうな暖かい雨です。

昨日のように陽がさせば、

フクジュソウが満開になるほど暖かい日が続いています。

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ひと月以上、早いかと思います。

 

週間予報をみる限りでは、

来週の雪上でのアニマルトラッキングもちょっと難しそうです。

うっすらでも降った後なら、

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こんな足跡とか

 

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こんなのがあるはずなのですが・・・

 

(ちなみに上のはイヌのようです。下はツグミサイズの鳥)

 

でも冬の森は雪がなくても

冬ならではの発見があるはず。

楽しく散策しましょう!

 

 

今シーズン初

雪の森の観察会の下見で、奥社の参道周辺を歩きました。

今シーズン初です。

例年の半分以下、50㎝ほどの積雪でした。

いつもの年なら雪で寝てしまうはずのササが、

顔を出していて、ちょっと歩きにくいですが、

冬の森はやっぱり楽しかったです。

 

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サルやウサギ、イタチなどの動物の足跡があちこちで見られました。

 

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ねばねばのヤドリギの実もたくさん落ちていました。

鳥のおなかを通過したものです・・・

落とし主の鳥も運よく見ることができました。

羽の赤がトレードマークのヒレンジャク! (久々です^^)

 

こちらは去年の秋の食べ跡

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「くまだな」です。

ミズナラの枝をクマがばきばき折って、

どんぐりを食べた跡。

これだけ見事なものは、めったにないです。

 

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人気のオオカメノキの冬芽。何に見えますか?

 

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枯れたシラカバの木にはえたキノコ。

 

戸隠山の眺めもよかったです。

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もちろん雪の杉並木もきれいでした^^

 

今年は雪が少ないため、

鏡池までクロカンで行くのが難しいと判断して、

参道周辺だけのコース設定になりました。

 

でもその分、冬の森をゆっくりのんびり楽しめます。

戸隠観光協会で募集しているツアーもありますので、

よかったらのぞいてみてください。

https://togakushi-21.jp/

 

あとはただ、当日のお天気を祈ります。

(雪ならまだしも、雨が一番悲しい・・・)

 

樹液もよさそう

暖かい日が続きますね

 

春が来たとおもって生き物たちも

あわててないかなと

 

剪定してもらったヤマモミジをみにいくと

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けっこう大胆に剪定いただいていました><

画像でみると30本くらいは年輪がありそう

切り口は潤っています

 

他のも見てみると

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けっこうでてます 樹液

同じ木でも低いところの方が出がよさそう

 

例年メイプルシロップづくりのために

穴開けて 蛇口とホースつけて

 

ペットボトルで回収してますが

今年はどうしようかな^^;

ヤマモミジはやめておくか・・・

 

それにしても

今これだけ出ているということは

樹液とりは今がチャンスかな

 

この週末

下見がてら 少しつけてこよう

 

てか 来週末だった!

準備しなきゃ><

木が気になって・・・

ご近所のボランティアのおじさんは

とても働きものです。

雪のないこの冬は、もちろん家の中でじっとしてなどいられず、

博物館周りの木の剪定が、気づかないうちに進行しています^^;

 

せめて切った木を片付けるぐらいは

お手伝いさせていただきます!

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低木や伸びたつるで藪になっていた旧館のわきが、

見違えるほどきれいになりました。

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旧館前もすっきりさっぱり^^!

 

きれいになるとさらに欲が出てしまうようで、

「その細いのも切ろうか~」

と言われれば、うなずかないわけにもいきません。

 

「あれも気になるな~~」

とさらに切り進みます。

 

おじさんの腕がふるわれた、直径5㎝弱のカエデやコナラの幼木は、

年輪を見れば10年以内のものがほとんどでした。

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旧館から現在の館に引っ越して、12年です。

それだけの年月があれば、木は立派に成長し、つるはからみ、

藪がこくなってしまうのですね。

 

以前の状態をよく知っているおじさんが

気になって仕方がないのも納得です。

いつもありがとうございます。

おじさんの思い出話を聞きながら、いい汗をかきました。

 

 

雪の中の、ちいさな来館者!

日曜日、火曜日と休みのたびに、雪が降りました。

大雪警報も発令!

この冬としては、久しぶりのことです。

博物館の周囲も積もりましたが、今朝は10㎝弱 

やはり少な目…

 

雪が積もると、柴犬館長は笑顔で大はしゃぎ!

 

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今日も冷え込んだので、下り坂はかなり滑りました。

 

柴犬館長もスパイク(爪)つきの、4輪(4足)駆動なのですが、

凍結路で滑っていました…

それより重心の高い人間にとってはなおさら怖い…

 

はしゃぎすぎた館長に引っ張られ、

その勢いで、おつきのものが転倒する危険が高まります。

悠長にカメラなど向けていると、危険・危険…

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これまでに何回となく、痛い目にあっています。

 

 

日当たりの良い場所は、雪が溶けています。

 

今日は、学生時代からのおつきあいがあって、

今は、学校の先生をされている方がお見えになり、

ちょっと変わった石をくださいました。

 

それが、これ!

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ちょっと変わった石の中に、キラキラが見えます。

 

拡大すると、紫色をした水晶が…

 

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そう、アメジストです。

 

変わった産状ですよね。

 

石の隙間(間隙)で結晶化するのでしょうが、

深成岩類の中に生じる場合が多いのですが、

こんなグリーンタフのような岩の中にもあるのですね。

 

世の中、いろいろです。

 

今日も、雪の中、いろんな方たちがお見えになりました。

4歳の小さなお客様は、4時間近く、いろいろと資料を眺め、

職員に質問をたくさんされ、喜んでいました。

 

彼は、最後、帰り際に一言、ぼそりと…

「誰もきてないじゃん、ここ…」

 

彼がじっくりと見ている間に、みんな帰ってしまったのですが、

本当のことです。

 

きつい?励まし、ありがとうございます。

がんばります!

雪とサングラスとウーパールーパー

雪 降りました

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ようやく

冬の戸隠っぽい風景

 

でも

市街地(某職員の自宅付近)とあまり変わない雪の量

 

気温はあがらなかったので

夕方でもまだ少し残っていますが・・・

また暖かくなるとか

う~ん

 

 

こんな日は

来館者はこないだろうと思っていたら

2組ほど見えられました

ありがたいことです^^

 

実は誰も来ないとたかをくくり

ちょっと洗い物をしていました

 

ずいぶんとほこりをかぶっていたので

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レジンイベントで使う

UVライト対策用のサングラスです

 

ボランティアさんが持ってきてくれたのですが

露天商がひらけそうです

なぜか髪留めも1こまじってた

 

 

そして

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(今日の画像ではありませんが)

本日 ウーパールーパーの性別が一部判明しました!

 

黒 メス

アルビノ 少なくても1個体はオス

です

 

アルビノはもう1個体いるので

でてきてくれないとわからないけど

もう1匹のアルビノがメスなら

個体識別可能になります

 

ただ

なかなかアルビノは出てこない><

 

朝電気をつけに行くと

黒は大体いる

でも アルビノは・・・

1週間に1回くらいしかお目にかかれない

 

なんとなくアルビノ

オスとメスのような気がしていますが

電気つけるとすぐひっこんじゃうので

これまで確認できなかった><

 

しかも

すぐひっこまれるとエサもあげられない><

 

なにせ

人工餌料だとでてきているときしか

たべさせられないし

勝手にはたべてくれない

 

生餌をいれないといけないかな~

エビ? メダカ? オタマジャクシ?

 

とりあえず養殖してるエビいれて様子見

ただエビだと減ってる感がわからないのが難点

 

 

 

 

そして

こういうネタの時って

タイトルが思いつかないのも

難点・・・

昨日のこと

昨日の朝は、この冬一番の冷え込みとなりました。

 

柴犬館長宅では、零下11.5℃でした。

 

博物館の百葉箱の温度計は零下9.0度(午前8時15分段階)

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ですから、午前6時ごろは零下10℃前後か?

 

寒いわけです。

 

トイレの凍結はなく、セーフ!でした。

 

寒波と放射冷却の威力は強力でした。

 

 

 

そんな中、川中島へお仕事!

 

途中の裾花川を観察、撮影…

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「氷の世界」で、ほぼ全面が結氷しています。

 

水が流れているはずの部分もこんな感じです。

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この間は、カルガモたちが泳いでいたのに、

 

今日は一羽もいません、どこぞで退避中なのでしょうか(+_+)

 

 

冷え込んだ分、遠くまではっきり、くっきり見えました。

 

こんな時は、チャンス、川中島の博物館の天文台に登りましょう!

 

 

 

 

飯縄山

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北アルプス 鹿島槍から白馬岳まで、雪山の世界!

 

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360度の展望を独り占めしてきました。

 

ご覧のとおり、標高1000m以下は、ほとんど雪がありませんぬ。

 

大丈夫かな?

 

水が不足するのではないか、心配になりましたが、

 

このひんやりとした、寒さも久しぶりで、ちょっと気持ちよかったです。(^_-)-☆