戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

うまれました!

メダカが一昨日、ふ化しました。 とりあげた卵は10個ほどでしたが、 ふ化したのは2匹。。。 ちょっと少ないですね。 観察していると、 ユスリカの幼虫が卵にくっついていることがあったので その影響があったかもしれません。 タマゴが徐々に減っていきま…

昨日の結果

昨日行った観察会で、見つかった生き物の報告です。魚類 カジカ 多数 産卵床などを作って、増やしているそうです。稚魚も確認できました。 オイカワ 多数 オスがきれいな婚姻色をしていました。 稚魚も確認できました。 ウグイ 数匹 トウヨシノボリ 2匹 カマ…

猛暑の中で観察会

長野市街地では、ぐんぐん気温が上がり非常に暑い1日でした。そんな今年一番の暑さのなか、裾花川の水質や生き物を調べる観察会を行いました。川での観察会なので、涼しそうに見えるのですが、実は水面からの照り返しが強いので、熱中症に注意が必要です。皆…

お蚕さん成長記

今月16日からお蚕さんを飼い始めました。白いイモムシが全部で11匹、頭をつきあわせて毎日クワの葉をむしゃむしゃ(←本当に葉をかむ音がします)食べています。 その食欲たるや毎日朝・夕の餌やりが追いつかないほどで、あっという間に葉はぼろぼろ。お蚕さ…

ビオトープに花

先日の日曜日の自然観察会は「ひょうたん池ビオトープ化作戦〜目指せトンボパラダイス!」ということで、コンクリート護岸された池に植物を植えて、トンボが集まってくる空間作りを目指しました。 その時植えた植物の中で、昨日からヒツジグサが花を咲かせま…

清水の証し

先日、夏の企画展で展示するため、 いろいろな生き物をとってきました。 “うずむし“もそのひとつです。かわいらしい姿のうずむしですが 再生力が高く、相当細かく切断しない限り、 完全に再生する生き物です。 かなり丈夫な生き物のように思うかもしれません…

地層観察会の下見の合間に・・・

下見の合間に道端の草むらに目をやると、何やらいも虫を食べている派手な昆虫を見つけました。カメムシの仲間だとわかったのですが、カメムシは非常に種類が多い昆虫の上に、見つけたものが幼虫だったので名前はわかりませんでした。館に戻って図鑑で調べて…

ビオトープ作り

自然観察会の第3回目は館のヒョウタン池を ビオトープに改造しました。(まだ第一段階ですが) 朝からあいにくの雨の中、14人もが参加しました。 作業は、まず池の水を抜いて、生き物をつかまえる所からです。 子ども達は狂喜したようにフナやカエルなどを捕…

ピンク

今日は明日の自然観察会の準備のため 近隣の池に水生植物を探しに行きました。 その一つの軍足池(ぐんだりいけ)には、 様々な水生植物があり、 またトンボの種類も豊富でした。 ふと、案内板をみると隣にひょうたん型の池があり、 明日のビオトープづくり…

北アルプスの“かけら”

先日、河原で石ころ観察会を行いました。犀川には北アルプスから流れ下るいくつもの川が合流しているので、その河原には“日本の屋根”を形作る岩石の“かけら”がたくさん落ちています。中でも目を引くのがピンク色の石です。これは花崗岩といって、ピンクのも…

小さな命

館では様々な生き物を飼育しています。 特に淡水にすむ魚は多く、17種類がいます。 (夏の企画展「水辺の生き物」に向けて もっと増やしていきます!)最近少なくなってきた野生のメダカも飼育しています。 そのメダカが6月11日に卵を産みました。 卵を小さ…

クロスジギンヤンマの産卵

去年はこの時期 オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、アオイトトンボなどの イトトンボの仲間が産卵をしていましたが、 今年はあまり見かけません。 そのかわりクロスジギンヤンマが産卵に来ていました。 去年は7月に入ってからでしたから、少し早いです…

電話が鳴り止まず

今日は朝から電話が鳴り響く一日でした。館主催の化石採集会のことがメディアで取り上げられ、申し込みの電話が殺到したのです。もともと人気企画なので、夏休みの日程は既にキャンセル待ちの状態だったのですが、9月の日曜日の申し込みも今日1日で埋まっ…

天空の・・・とアカショウビン

先日、当館の庭にある通称“ひょうたん池”をビオトープとして整備するために、水を抜いて掃除しました。池にある島にはヤナギが生えています。ふだんは見えないのですが、水を抜いてみてビックリ! 立派な根っこがびっしり。土のない状況で生き残るために根を…

池の主

6月21日に自然観察会で行なう ビオトープづくりの下準備として 昨日、池を掃除しました。 その際に生き物も採ったのですが、 こんな子もいました。 丸々と太ったドジョウです。 こんなドジョウが4匹もいました。 魚はフナ類しか見えなかったので、 ドジョウ…

初夏のできごと

てるてる坊主の効果があったのか、今日は朝から快晴でした。ふと2階のベランダを見上げると、手すりに若いツバメが4羽とまっていました。どうも巣立ちを迎えたようです。4月10日に親鳥がやってきて、5月24に卵の殻が巣の下に落ちているのを見つけました。孵…

梅雨入り

昨日、長野県を含む関東甲信地方が梅雨入りしたと、気象庁から発表がありました。今朝の戸隠は雨模様で、梅雨の時期らしい天候でした。今年の冬は雪が少なかったこともあり、雨が降らないと困ってしまいますが、化石採集会や自然観察会などを予定しているの…

地質調査中に・・・

信州北部をうろうろと地層の調査に行ってきました。地層が露出している場所のこと露頭(ろとう)と呼びます。昔に比べると崖はコンクリートや金網、植物に覆われてしまい、良い露頭がどんどん減っている気がします。そんな中、ある河床では地層がきれいに露…

逆さトックリ

旧館北側の窓枠に逆さトックリができました。 おそらく正体はこいつです。 キイロスズメバチです。 昨年も、3階家庭科室のベランダや 館西側の渡り廊下などに巣を作りました。 危険な生き物ですので、巣は撤去しますが、 観察するにはちょうどいい場所に作…

河原の石ころ観察会

犀川の河原で石ころ観察会をしました。河原というとバーベキューやキャンプが思いつくかもしれませんが、足もとの“石ころ”もお勧めです! あんまり気にしたことないかもしれませんが、石ころにも個性があって、色や形も様々です。自分のお気に入りの石を探し…

目指すはトンボのパラダイス

館には池があります。 卒業記念に子ども達から贈られたものです。 それを今年トンボのビオトープにする計画があります。6/21(日)の自然観察会で、 第1段階の作業をする予定です。 興味のある方は館へお問い合わせ下さい。ちなみに 昨年は17種類のトンボが…

葉の上の花

昨日、植物調査に戸隠の森に入ったのですが、面白い木をみつけました。ちょうど花が咲いていたのですが、その花は葉っぱの上にぽろりと咲いているのです。この木は名前を「ハナイカダ」と言います。ハナミズキなどと同じミズキの仲間なのですが、こんな花の…

朽ちた切り株から・・・

博物館の敷地内には、桜がたくさん植わっていて春はとてもきれいです。ですが、なかには枯れてしまい、切り株だけになっているものもあります。驚いたことに、ボロボロに腐った切り株の中で、たくさんのカブトムシの幼虫が育っていました。数えると21匹もい…

ほうれん草?

4月にカブトムシの幼虫と一緒にいただいてきたホウレンソウが、花壇の片すみで種を付けていました。トゲの付いた変わった形をしていたので、はじめは何だかわかりませんでした。調べてみると、ホウレンソウには西洋種と東洋種の2系統あるようで、西洋種は丸…

ツバメ

今年は例年にないほど早い時期、 4月10日にやってきたツバメが いま子育ての真最中です。 5月24日にツバメの卵の殻を見つけましたので その少し前に、ふ化したようです。 ここ数日で急にフンの量も増えました。ヒナは食べざかり! 2羽の親鳥は忙しく…