館の近くを流れる楠川に地質調査に行ってきました。浅い海の中につもった砂や石ころの地層や、T4タフと呼ばれる北アルプスで起きた巨大噴火による火山灰などを大きな崖(地質屋さんは露頭とよぶ)で観察することができました。
その大きな崖の下を流れる川に目をむけると、勢いよく水に飛び込む生き物を見つけました。“もしや!”と思い捕まえてみると、“やはり!”でした。カジカガエルです。
カジカガエルは美しい鳴き声の持ち主で、「フィー・フィー・・・」と高い声で鳴きます。渓流にすむこのカエルは体つきも独特で、石の下にもぐるのに適した平べったい体をしています。
横からの一枚。アマガエルなどにくらべるとずいぶん平べったいです。
崖の上半分の白い部分がおよそ160万年前の巨大噴火によるT4タフ。
現在、当館では企画展「水辺のいきもの」を開催しています(8月30日まで)。新しい仲間が増えましたので、まだ見ていないという方はもちろん、もう見たという方も、ぜひ見学にいらして下さい。