戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ロマンの皮

信州大学教育学部の准教授である
T氏よりこんなものをいただきました。


何かの皮?


いえいえ
地層の剥ぎ取り標本です。


地層見学で見ている地層のものです。
かね尺が1mなので
縦2m 横30cmってところかな
立派なものです。


拡大してみると

縞模様がきれいですね。
まさに崖そのものという出来栄えです><
(接着剤のにおいがなくなるまで
エントランスポーチなどに
放置してあります^^;
その目でじっくり見てみてね)


この地層は300万年前に
白馬から飛んできた火山灰が
海だった戸隠に降り積もり
できたものです。


つまり、海の底だったところから
山となり、削られて姿を現すのに
300万年かかったわけです。


そんな大地のロマンの「皮」は
1時間ほどでできちゃうそうです^^;


なんか…少し複雑…