戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

秋雨

今日は10月10日、旧「体育の日」!


晴れの特異日とされていたはずですが、
今日はあいにくのお天気^^;
夕方から雨も降りだしました。


玄関のクマはみのを着ているとは言え、さすがに寒そうです。

(この連休中に手にお土産をもつようになったようで、
 ちょっと愛らしさアップ!?)


9月から続く雨のおかげで、農家さんは稲刈りが進まないとか、
脱穀ができないとか、嘆く声が多い今年の秋


そのぶんキノコが豊作(マツタケも!)というニュースが
にぎわってます。


今日も館の敷地内で小さなキノコが見つかりました。


ツチグリの仲間です(ヒメカンムリツチグリ?)。


下側の脚状の部分は、もともと丸い部分を覆っていたのですが、
湿り気があると開いてそりかえり、全体を立ち上がらせます。


丸い部分が雨粒などで押されると、
先端からほこり状の胞子が出てきて、仲間を増やしていくそうです。


よくこうしたホコリタケの仲間を見つけると、
ぱふぱふ!」とか言いながら、
むやみに押して胞子を出して面白がっていましたが^^
本来は湿った雨の日に出るものだと知り、納得です。


胞子にとっても湿っていたほうが定着しやすいですよね。


人以外で、これを押して楽しむ動物がいれば別ですが、
雨粒を味方につけるとは、
キノコもやるものだと感心しました。