戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ありがたくいただきます!

去年、博物館を訪ねてこられたお客様が、

貴重なコレクションをわけてくださいました。

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アオイガイです!

 

最大で15㎝ほどあります。

すけそうな薄い殻はまるで紙細工。

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本当にきれいです!

 

漢字で書くと「葵貝」

2つを合わせたこの形が由来です^^

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じつはこの殻、誰のもちものかというと・・・

名前に「貝」とつきますが、貝の仲間ではなく、

オウムガイの仲間でもありません。

 

その正体は「カイダコ」というれっきとしたタコの仲間です。

メスだけがこの殻をもっていて、卵を守るとか。

(写真は検索して見てみてください m(__)m)

最近の研究では、海中をただようときに、

殻の中の空気で浮力を調節する役割がわかったそうです。

 

殻だけが浜辺に打ちあがっていることがあるので、

殻に「アオイガイ」という別の生き物のような名前がついてしまった

とも言われています。

 

それにしても、貴重なコレクションをおゆずりいただき、

本当にありがとうございます m(__)m

これから展示をさせていただきます。