戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

むらもやし?

先日の休みに、

県北の栄村に植物の調査のお手伝いで行ってきました。

地元のかたにおすすめスポットを案内していただき、

戸隠とは違う植生を堪能させていただきました^^

 

その際に、飯山や栄村では、ブナの芽生えを食べる

というお話をいただきました。

ブナの実はなり年とならない年がはっきりしています。

去年はなり年だったので、木の下に芽生えがたくさん見られました。

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もちろん大きく成長できるのは、この中のごく一部。

たくさん出ている芽生えをつんで、

ゆでて食べると、木の実の味でとてもおいしい、

地元では むらもやし と呼ぶ、とのこと。

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(殻をかぶったままの芽生えも^^)

 

ここまで言われたら食べてみるしかないでしょう!

と、10本ほど失敬してきました。

 

さっとゆでて食卓に。

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むらもやし というらしい、と家族に話をすると、

それって ぶなもやし じゃないの? との指摘。

ネットで調べたら、確かに ぶなもやし でした。

聞き間違いです。失礼しましたm(__)m

 

食べる前に本当の名前がわかってよかった^^

味のほうは、確かに木の実の甘さがあって、

間違いなくおいしかったです!

木の芽生えを食べるのは珍しいと思います。

ブナ文化の奥深さを知りました。