戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雨にも負けず

雨続きのうっとうしいお天気ですが、フィールドワークも続いています。

今日は東京から来てくださった地学部の生徒さんたちの巡検がありました。

傘を持たなかった学芸員はずぶ濡れです。

風邪をひかないように、早くあたたまってくださいね。

 

週末の観察会の下見もしました。

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雨に濡れてつやつやな、バライチゴの実。

野生のキイチゴの中ではトップクラスの大きさです。

本番まで、残っていてほしいものです。

 

その観察会の集合場所になる、池の周りでは、

草花の苗の植栽が行われていました。

  

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雨の中、ご苦労様です。

ちょうど知り合いのかたがいらしたので、紹介していただきました。

ユウスゲやキキョウ、ヒヨドリバナなどなど

飯綱高原の新たな魅力となるよう、

地元の野生の草花を種から増やしたそうです。

苗は花をつけたまま植えると、

根づく前に水分がどんどん出て行って枯れやすくなってしまうので、

わざと短く刈り込んでから植えるそうです。

なるほど! 納得です。

 

午後は、地元の小学校のクラブに顔をだしました。

戸隠の歴史や自然を調べているのですが、

今回は特別にバスを使って、キャンプ場の入り口まで遠出をしました。

元気な子どもたちのパワーは、雨も吹き飛ばします。

彼らと野外に出た1時間半だけ、雨がやみました!

 

親鸞聖人ゆかりの念仏池。

湧水が湧き出している池の周りで、せ~~の!でジャンプ!

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泡が勢いよく出てくるのを確認しました。

 

遊歩道では、みんなが目ざとく発見してくれます。

大きなカタツムリに、ザトウムシ、蝶の幼虫・・・

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3枚羽のカエデの実(3枚目がうまく写ってなかった><)

 

雨でも楽しい一日を過ごさせてもらいました。