戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

戦う姿

ラグビーワールドカップでの日本チームが戦う勇ましい姿に

日本中がわいているこの頃ですが、

じつは当館の職員も、必死の戦いにいどみました。

そのようすをリポートします。

 

 

秋は地層見学のシーズン

しかし、今年はあろうことか、

メインのカキ化石の露頭のそばにスズメバチが巣をかまえてしまいました。

それに気がついたのは、10月1日のこと。

すでに巣が大きくなり、活発な出入りが見られました。

 

この場所をさけて地層見学はなりたたない!

子どもたちの安全を守るために立ち上がった当館学芸員

10月4日 決死の特攻を試みます。

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作戦は、棒の先にとりつけたハチ用の粉状農薬を巣にかけるというもの。

運よく、風で巣がついていた枝が傾き、

割れた巣の一部が上を向いています。

 

 天も我に味方せり!

 

特攻班の後方支援として編成された、運転班と撮影班

各1名ずつ、計3名

現場に到着後、迅速に行動を開始

特攻班は対象に速攻をかけ、素早く車へ退避

直後に車の中から撮影された映像がこちら

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巣の割れ目に首尾よく農薬を置くことができ、

その棒に群がるハチたちが確認できます。

 

職員たちは無事に帰還

第一次作戦は成功と言えるでしょう。

 

次の日、その成果を自らの目で確認しに行った特攻班

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「ハチの姿は全くなく、静かだった」との報告。

ただ、急に中から飛び出てくる可能性があったので、

撮影だけにとどめておいたとのこと。

 

以下、特攻班のコメントです

 特攻の際、緊張で心臓はばくばく

 しかし何ごともなく撃滅できて、うれしい

 身を挺して特攻したかいがありました。

 安心しました!

 

後日改めて成果を確認した後、ご報告できればと思います。

以上、戸隠からリポートでした^^