戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

改めて見てみました

先週からあまり気温があがらないため

サクラの開花がゆっくり進んでいます。

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基準木のソメイヨシノはようやく五分咲きです。

 

ご近所では色が濃いめのサクラも見られました。

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赤い葉も開きだしています。

 

種類を調べるためにちょっといただいてきました。

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萼(がく)がつるりとしていて、

筒部分がラッパ形に開いています。

オオヤマザクラだとわかりました。

 

ではソメイヨシノの花がどうなっているか、

改めてよく見てみると

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に細かなぎざぎざあり

萼のもとの筒部分や柄に毛がはえている!

の筒部分がちょっとくびれぎみ

先のオオヤマザクラに比べると、

けっこう個性的に見えます^^

 

ソメイヨシノは江戸時代につくられた園芸品種です。

両親はエドヒガンとオオシマザクラ

毛深くてくびれた萼筒はエドヒガンゆずりの特徴になります。

 

この春はコロナのおかげで時間ができてしまったので、

改めてじっくり観察 をキーワードにしようかと思っています。

 

そうそう、一昨日の巣箱騒動の続報ですが、

今日はシジュウカラ夫婦が巣箱の周りをうろうろしていました。

一度ヤマガラ夫婦ともめそうになっていましたが、

大事にならずになわばり主張していました。

おそらく昨日の休館日の間に、巣材運びは終わったのでしょう。

これから産卵、そして抱卵へ。

無事に子育てを終えることを祈っています。