戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

上がったり下がったり

来館者がないのでこもってこまらない

てことで 標本作成や整理を進めていますが

外は暑くても館内は寒いので

 

陽ざしをもとめて

ついついお外にいきます

 

でも外に目を向けいているうちに

侵入を許していたものがいました

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なんと排水口に苔が生えていた><

ここはどこかと言えば

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1F男子トイレの手洗いです^^;

他の排水口は確認していませんが・・・

ひょっとしたら他にもあるかも?

 

この頃暖かくテントウ虫などはたくさん歩いていたのですが^^;

苔は想定外でした

 

そしてもう一つ想定外にモノが

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解剖して某所に沈めていたハクビシンです

冬の彼らはアブラギッシュなのですが

その時期に処理後そのままつけちゃったりすると

脂がこんなかたちで固まってしまうことが・・・

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(寛骨付近 繊維状のものはもとは筋肉)

いわゆる石鹸みたいなものなのですが

この状態になったハクビシンの骨はもろくなるようで

2017年の冬につけたものを中心にボロボロでした

 

2010年につけた小鳥の瓶詰とかも最近あけてますが

骨はきれいに残ってたりします

 

でもやはりこいつが現れると骨に影響があるようで

ぼろぼろになっています・・・

 

骨の標本をつくるためにつけているのに

骨がダメになるとちょっとショックで

モチベーションがさがってきます・・・

 

そんな今日ふとみると

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ピンボケですみません><

ホトケドジョウの液浸標本です

ただいま実験中

 

通常液浸標本は

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こんなかんじで色が抜けてしまうので

同定には色も重要だったりするのにも関わらず

魚の標本は色が残らないという大きな問題を抱えています

 

試しに作ったホトケドジョウの液浸は

1年ほどになりますがその色合いは

割と生きているときと差がないように見えます

 

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メダカもそこそこいい感じ

 

ちょっとモチベーションがあがった^^

 

自分でやったことで 上げ下げしている

忙しい某職員でした