戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

色がわり?

今日は午後から しとしと雨が降り出しました。

冬に向かって季節がどんどん進んでいくようです。

 

名残惜しい秋の一コマ

昨日は青空に紅葉がきれいでした!

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支所の3階からの眺め

飯綱山のふもとのカラマツの森が輝いて見えました。

 

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山に囲まれていることを実感します^^

 

2年前から支所の中で戸隠内で見つかった

古い資料の整理をときどき行っています。

こんなものも出てきました。

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明治32年に採集された朝顔の標本です。

鮮やかな色が残されていてびっくりしました。

名前は「牽牛花」とあります。

七夕の彦星=牽牛星を連想させる名前です。

 

じつは2年前にその存在に気付いたのですが、

そのときから色がほとんど変わっていないようで、

ほっとしました。

保存が悪いと色変わりしてしまう可能性があったので。

 

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朝顔と同じ年に採集されたナデシコにも

まだピンク色が残っていました。

 

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ソバの花もありました!

今の品種に比べて、茎が長いように感じます。

110年前の蕎麦はどんな味がしたのでしょう?

興味深いです^^

 

秋の景色のようにどんどん変化していくのもいいですが、

今回は、変わらないものを見つけて

ちょっとうれしい気持ちになりました^^