戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

なんと雪の中でした!

飯縄山山麓にある、「しし土手」

江戸時代に築かれた、獣害対策の土手です…

 

その跡が、今でも残っています。

春先は、その跡を巡るには絶好のシーズン

 

昨年はこの企画はコロナの感染拡大で中止になったのですが、

今年は、時間短縮し、なんとか実施しました。

 

週間天気予報では、雨上がりに晴れる!との予報でしたが、

朝方は晴れたものの、午前中はなんと「雪」、

 

カッパを着ての散策でしたが、

戸隠の里山の自然と人との関わりを現地でみることができました。

 

今日の一つのメインは「しし土手」なのですが、

その立地になったのは、湧水の存在です。

 

飯縄山麓の湧水が、人々の生活=農業を支えてきたので、

湧水地をたどるように、しし土手が築かれています。

 

戸隠山別当の隠居所なども残っており、

水にちなんだ物語が展開されています。

 

その中でも最も大きな湧水、夫婦池湧水を訪ねました。

ニリンソウの群落の中、夫婦池を目指します。

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そこには、100年も前に参加者のおじいさんが植えたという杉の木が…

(今日、初耳の話です…)

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キレイな湧水があり、今も使われています。

 

深いほう(男池)の水深2mを超える水底に、何かある…と、参加者が発見!

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獣のホネです。

(画像では難しいですね…)

 

 

イヤ~ なんでしょうね???

 

かかとのホネの大きさからみて、

ニホンジカかと推測…

 

確かめた方がよいのか、それとも伝説に加えた方がいいのか?

ちょっと悩んでいます。

 

お昼を食べて解散の予定でしたが、

雪が降り続くこともあり、早めに切り上げ、支所で解散…

 

こうした行事を、今まで雨で中止にしたことがない、

という、晴れ男でしたが、

雪にはかなわず、といったところです。

 

「参加者の皆さん、雪の中、ご苦労様でした…」

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柴犬館長は、今日もコタツで丸くなる

 

【日本犬の誇りは、どこに行ったのじゃ 館長!!! (-_-)】

(これは心の声でした…)