昨日のブログでもお知らせしましたが、
9月3日(金)から12日(日)まで、長野市立博物館は休館となります。
新型コロナ感染拡大防止のためです。
そんな中ですが、市内出身の博物館実習生が今日からやってきました。
「明日から休館」ということを知って、急きょ訪れたお客様もいました。
ありがたいことです。
N●Kの某番組で地質に興味が湧き、
どうしてもここに来たかった、というご夫婦です。
朝9時からきて、熱心に見学されていたので、
ちょっとだけ案内をさせていただきました。
お二人からは、善光寺や戸隠で謎だったことが、つながった!
長野は地質が大事なんだ!
地質学は面白いねぇ!という言葉をいただきました…
ありがとうございます。励みにさせていただきます。
休館となりますが、このブログでは、少しづつ展示を変えたりする様子を
お知らせしていこうと思います。
今日は、
出張していた標本がかえってきたので、その片づけを!と思ったら、
玄関ロビーのクジラの全身骨格を支える台がすごく汚れていることにショック!
実習生も含めて、みんなで急きょ清掃をすることに…
雨が多かったせいか、汚れがあちこちに…
みんなで拭きとりました…
せっかくだから、この時期にやっておきましょう。
まだ、このブログで紹介していなかった展示も紹介します。
昨年、戸隠神社中社の大鳥居が立て替えられました。
その際に、基礎の部分を掘削しました。
赤土(ローム層)が、約3m程でてきたので、その調査を…
戸隠中学校の生徒さんたちが、全員で赤土を5㎝ごとに刻んだものを
水で洗って、中に含まれる砂粒の分析をしました。
その結果をまとめたものを、1階の企画展示室前の廊下に展示しています。
実物大にプリントしたものと、ローム層中の鉱物の画像を展示しています。
この中に、島根県大山火山から飛んできた火山灰がありました!
戸隠中社前の「広庭」と呼んでいる場所は、
災害の少ない安定した地盤だ、ということもわかります。
地質学のメスが、中社の広庭に入ったのは、これが初めてのことです。
世の中、何が起こるかわからない…
実際に洗って、その中の砂粒を観察したのは、本当にえらい!
中学生や実際に指導された先生にも敬意を表します。
休館明けには、ところどころ変化しています。
秋の企画展も含め、ぜひご覧ください。
なかなか見れない、光景です。