戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

古い写真を探す…

いろいろと調べものをしていると、いろんなものが見つかります。

 

本題とは、ちょっと関係があるのか、ないのかは不明ですが…

 

寄り道ついでに、紹介しておきたい古い写真やパンフレットたち

 

 

新しい長野県立美術館ができた、城山地区の開発史を知らべていました。

 

(詳しくは、

  長野市立城山公民館発行「館報城山」をご覧ください、PDFで公開中)

 

裾花川が運んだ巨礫なども見つかっています。

 

この城山周辺には、へんな巨礫がゴロゴロしています。

 

その由来を調べているのです…

 

人が運んだものではないか、それとも大きな地滑りとかあったのか?

 

謎は深まってます…

 

その周辺の公共施設の地盤調査資料を、ただいま物色中…

 

周辺の開発史もヒントになります。

 

 

昔の写真も大きな手掛かりになります。

 

そんな中、郷路山の石切り場の写真がありました…

 

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善光寺門前の敷石を掘り出したり…

 

保科五無斎の石碑を掘り出した、石切り場のものです。

 

今は、すっかり木が生い茂っていますが、

 

90年ほど前は、こんな風景だったのだ~とちょっと驚きました…

 

 

そのついでに紹介したいもの…

 

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昭和7、8年に印刷された、飯縄スキー場のパンフレットです。

 

こりゃ、また、レトロなレタリングです。

 

中身は、こんな感じです。

 

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まだ、リフトなどはなく、歩いて登り、滑るというスタイルです。

 

戸隠にはまだスキー場はありませんが、パンフレットの頭には「戸隠」の文字…

 

県道戸隠線もまだ未開通の時代です。

 

このあと、昭和9年に長野スキー協会は、第5回長野県スキー大会を開催し、

 

大好評だったとか、記録があります。

 

明治の終わりに、スキーが輸入され、

大正時代から昭和初期にかけてのスキーブームがこうしたパンフレットを

作ったことがうかがえます。

 

その飯綱スキー場も、昨年から閉鎖…

 

戸隠スキー場は先週オープンし、市長も見事な技を披露したとのニュース…

 

当館には、こんな資料もありますよ!という宣伝でした…