戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

不思議な博物館には不思議なものが集まるのだろうか?

まだまだ寒いけど

 

今朝はアオゲラのドラミングが聞こえました

降った雪もすぐ消えるし

暦だけでなく 季節は進んでいるようです

 

外だけでなく

館内でも

 

1月中旬に発芽したモダマ 

伸びる 伸びる><

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ひょろひょろと伸びて

温室の天井に到達!

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葉っぱはいつでるのだろう・・・

光が足りないのかな~

 

 

同じく

年明けそうそう産卵したこちらは

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1か月ちょっと経った今はこんな感じ

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抱卵してるかよくわかりません><

ただここまで脱落したタマゴは

4~5個ほどしか確認できていない

エサもいれても食べない

ひょっとして 

タマゴ食ってお腹いっぱいなのかもと

思わないこともない・・・

 

抱卵期間がそもそも長いので 

もう少し経過観察です

もし受精卵ならそれはそれで大変なことなので

なにしろあいまいな記録ではありますが

2019年あたりから彼女一人のはずなので^^;

かれこれ3年ほど未亡人

 

 

生き物ばかり見てるわけでもなく

野暮用で 旧館に行った際に

野暮用とは別に持ってきたものでも発見が!

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クマの頭骨です

正面から見るとその発見がわかるかも?

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これだけでわかる方は是非うちでボランティアを!

 

上の歯を見ていただくと

右と左で数が違うことがわかります

 

そのため

はじめは歯式が違う!と 

単純に思ったのですが

 

よく見ると

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左側の中央2本の切歯は融合歯になっているようです

根元は太いし 縫合面のあたりに切れ込みがみえます

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下から見ても

(今度は右側が左の歯ですけど^^;)

2本が1本になってる感じがしませんか?

 

人でもたまにあるそうです 融合歯

永久歯だと0.05%くらいだとか

人でも原因はわからないとのこと

 

ちなみに ここの標本では 見た記憶がないので

野生動物では さらに珍しそうです

 

他にもいるかな~

 

休館中に手元の標本を見直してみようかな~

まだまだ 発見があるかもしれない

感じるバレンタインイブでした

 

 

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