戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春の大事件

今日は自然観察教室 

春の里山散策 -地層や化石を見よう-です。

 

曇り空でしたが、暖かい一日!

 

草が茂る前で、虫も少なく、歩きやすい時期です。

 

ヤマブキやオドリコソウの花なども確認…

クサノオウなどの毒草、ヤエムグラなどの遊べる草も学びます…

 

新しくできた露頭もあって、地層もよく見え、

 

化石もたくさん拾うことができました。




泥でできた虫の巣(狩りバチのものでしょうか)も発見!

思い切って割ってみたら、

中から乾燥した虫の死骸がでてきて一同びっくり!



火山灰層やそこから湧く地下水なども見学…

がけ崩れの現場もみます…

 

石ころ割にもみんな大興奮!

外見と割ったときの新鮮な中身との差に感動!

一生懸命に割ります。

 

お昼を食べ、小さな沢にいくと、

つながった棒のような骨が落ちています…


「なんじゃ、こりゃあ…」

 

「龍の骨かもしれない」一同ビックリ…

 

🐕「この未熟者…、いい加減なことをいうな…」

柴犬館長からのお叱りのテレパス

 

あとで引き上げてみると、頭蓋から骨盤までつながったオスのシカの骨…

 

近くには、シカの毛が大量に散らばる場所があり、

そこが解体現場だったと推定されます…



世の中何があるかわかりません…

 

🐕「この時代、一寸先は闇なのじゃ…」

柴犬館長からの追加のテレパスが届きます。

 

裾花川と楠川の合流点へも行き、

水の濁りの違いは、地質に由来することも学びます。

 

 

ここは、大事な学びの場所です…

 

こうした地層観察の適地がすぐ近くにあることが、

この僻地の博物館を支えています。

 

🐕「ここには現場があって、本物があるのじゃ…」

(今朝、断層地形を眺める柴犬館長…)

この博物館は、

戸隠の本物の自然を取り入れた展示なのです…

 

「事件は展示室で起きてるんじゃない…

     現場でおきてるんだ…って、誰かが言ってました」

 

今日も、シカの遺体遺棄事件の現場をみることができました。

 

 

 

昨日の散歩 いや 視察時の柴犬館長… 

オオヤマザクラやガマの穂に興味を示していました…



🐕「だから、現場はおもしろい…」

 

今日もおあとがよろしいようで…