戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

大地からのいただきもの…

今年の梅雨は、長野県北部や戸隠では雨が少な目…

 

その分、暑いです。

 

長野地方気象台の観測データでは、6月19日から毎日30℃近い気温となっています。

 

昨日は、なんと32.8℃… 今年の最高気温です。

 

梅雨なのに、毎日猛暑です…

 

そんな時期の今朝の柴犬館長の視察は、

スタートから❝諸行無常❞を感じざるをえませんでした…

 

これっ…

 

 

以前、このブログでも紹介したクマケムシ…

 

アリに食べられつつありました…

 

アリが生きていくためには、仕方のないこと…

 

🐕「南無、南無、南無…」

 

 

🐕「この世は無常じゃ…」

 

ちょっと世をはかなむ、柴犬館長でした…

 

🐕「そういえば、今日は沖縄戦の慰霊の日じゃったなぁ…」

 

昨日・今日、当館で保管する第2次世界大戦関係の資料をお望みの方が来館です…

 

榴弾投げの練習に使った「短棒」、

ガスマスク関連の資料、

 

これらは、駒ケ根市立博物館の企画展「登戸研究所伊那谷疎開と本土決戦」

に展示されます。

 

他にも、召集令状(いわゆる赤紙)、戦争当時の雑誌などなど…

若い社会科の先生が驚いていました。

 

「よく、こんなものが残っているねぇ」と、おほめをいただきました。

 

地質化石の博物館なのに…

 

いえいえ、モノは天下のまわりモノ、

学校というくくりで、負の遺産も含めて、いろんなものを残したいからです…

 

 

 

閑話休題

 

視察中の柴犬館長は、グミの実を見つけ一安心…

 

 

今は、ほとんど使われないであろう火の見やぐら…

 

後ろのスギが大きくなって、視界も悪くなっています…

 

🐕「盛者必衰の理をあらわすのじゃ…」

 

平家物語ですね、館長… 悟りましたか…

 

その後、今日も野外の地層見学へ…

 

 

たくさんの化石たち…

 

一度死んでも、こうしてよみがえり、子どもたちの学習に役立ちます。

 

戸隠が海だったことを実感するのに、もってこいですよ…

 

石ころも割ってみました…

 

金の粒が入った石ころ、きれいなチャートも割ってみると歓声があがります。

 

「石って、こんなに面白いんだねぇ」との声…

 

子どもたちと楽しんでいたら、

 

そのそばで、こんな石ころを発見…

 

🐕「これはすごい、大発見じゃ…」 柴犬館長のテレパスが届きます…

 

久しぶりの特大メノウ…

 

しかも、一部が欠け、中のシマシマがよく見えます…

 

 

いや~これは大物で質もよい… 大地からの頂き物(プレゼント)…

 

ありがたい、ありがたい…

 

 

 

巣立ちが近くなった、ツバメのヒナたちも目をまるくして騒いでいました…

 

 

 

 

🐕「めでたき事じゃ、めでたし… めでたし…」

 

 

今日もおあとがよろしいようで…