戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2年越しなのに^^;未熟・・・

昨日夕方帰ろうとすると

西の空に飛行機雲がみえました

しかも 3つ!

珍しいと思って撮影しましたが・・・

わかりますか?

撮った本人ですら よく見えない^^;

肉眼ではよく見えたんだけどな~

 

 

ちなみに まるで囲ってみると

まだ微妙・・・

左下のものを 拡大してみると

あ~ ありますね

 

何がいいたいかというと

飛行機雲が長く尾を引かずに

すぐに消えていたので

お空は乾燥しているのだな~

明日もお天気はよさそうだと思ったのでした

 

そして その予感通り

今日は良い天気

 

暑いくらいの陽気でした

 

 

SNSにはあげてますけど

長らくほったらかしていた標本が

とりあえず・・・できました

技量が伴わず 完璧とはいきませんでしたが

まぁ 手に取ってみられる標本にはなりました

 

 

はじまりは2年前

naturalhistory.hatenadiary.jp

 

アカスジキンカメムシというきれいなカメムシなのですが

このキラキラは展翅標本にすると失われるのです

 

乾燥することで 

構造が変化して

キラキラしなくなるらしいのです

 

こちらはドイツ箱にはいった標本

乾燥が進んでいます

でも 

まだ いい方で 

いぶし銀的な輝きがあります

 

ただ

かなり生前のキラキラ感は

失われています

 

そこで

このキラキラを残した標本をつくろうと

試していたものがこちら

腐敗処理して

グリセリンに浸けておいたのです

まぁまぁキラキラしてるかな

でも 少し黒っぽいかな~

では もっと

しっかりとしみこむまで放置!

 

すること およそ2年・・・

かなりいい感じに輝いています><

アカスジは薄くなったかもしれないけど・・・

 

このまま瓶詰めでもいいのだけど

なんかないかなと思い

 

レジンで封入してみることに

形もいろいろ考えたけど 球形かな~

封入後

紙やすりで削り

磨き粉でみがき

最後にクリアラッカーで処理

レジンはミスるとダメージが大きいので^^;

次回は

瓶づめ標本のままでも見やすい仕様を考えてみます

捕まえないとはじまらないけど・・・

 

とりあえず

このアカスジキンカメムシのレジン封入標本は

1F廊下の棚で展示中なので

気になる方は手に取って光にかざして

その輝きを見てみてね