戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

青森紀行~石編

先日、青森へ行ってきました。

出張の家族を追いかけて、新幹線で移動し合流。

初の東北新幹線乗車でしたが、長野から大宮乗り継ぎで、

4時間弱で新青森駅に降り立つことができました。

文明の利器とはすごいですね(*'▽')

 

青森には個人的に色々と憧れがつのっていまして、

その1つが石です。

 

きっかけになったのは、この本

 

東京にあった、LIXI〇のギャラリーが行った展示の図録です。

(このギャラリーと併設の本屋が好きで

 上京時にはよく寄らせてもらったのですが、

 コロナの影響か、2020年に閉じてしまいました・・・;;)

 

津軽半島の海岸で拾われた美しい石たち・・・

江戸時代には、仏舎利に納めるメノウの産地としても知られていて、

近年には磨くと魅惑的な模様に輝く錦石など、

石好きにはたまらない、聖地のひとつです。

 

今回、念願かなって、ようやくその地に降り立つことができました。

 

確かにメノウの粒があちこちに見られます。

 

 

ちょうど潮がひいているタイミングだったのですが、

海藻付きの、メノウの粒が入った母岩も見られました。

 

少し海岸を移動すると、

安山岩の岩の空洞に、メノウの層が縁取りをしているものも見られました。

 

 

岩の隙間に筋状にメノウが入っている場所も!

 

 

 「岩の隙間に温泉水が入り、冷えて固まってできる」

という、メノウが誕生した場面をリアルに想像することができました。

まさにメノウ天国^^!

 

 

海岸で拾ったメノウたちです。

普段戸隠で見るような、メノウの粒もありますが、

礫岩の隙間に入りこんでいるもの、

水晶のような結晶ができかかっているものなど、

さまざまな姿に出会うことができて、

聖地巡礼を満喫しました^^

 

さて、半日の石拾いに満足して、

お昼にお魚を食べようと、海岸沿いのお寿司屋さんに寄ったのですが、

ご主人と話をしていると、

カウンターの下から、自慢の石コレクションが次々に出てきます・・・

中には、直径30センチ近くある、メノウの塊も(@_@;)!!

 

さすが本場のかたは、スケールがまるで違う!

と、ひれ伏す思いでした・・・m(__)m

 

石拾いは一期一会、

 新たな出会いが待っているかも!

現場を知ると、さらに欲望がふくらみます・・・(*^^*)

 

*植物編など、そのうち書く機会があるかもしれません。