戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

長野市最高峰へ!

昨日、5年ぶりに行ってきました、高妻山

長野市最高峰(2353m)で、日本百名山の一座でもあります。

 

仲間と一緒に戸隠牧場を出発したのは5時半。

ふと見ると、それまで立ち込めていた霧がすーーーっと晴れて

戸隠山が顔を出しました。

まるで、これから登る私たちを招いてくれているようでした。

 

沢沿いに順調に登り、2時間後には尾根(一不動)に出ました。

 

さらに進むと、少し霧は残っていますが、

視界が開けて、景色を堪能することができました。

 

飯縄山とスタート地点の戸隠牧場

 

八ヶ岳の左肩に富士山!

(うすーく写っているのがわかりますか?)

 

スタートから5時間ほどかけて

ようやく高妻山の最後の急登口、九勢至に到着。

 

その辺りからは、アルプスの絶景も見られるようになります。

 

 

歩いた人だけがもらえるご褒美です^^

 

 

振り返ると、戸隠山の裏側もよく見えました^^

なだらかで、いつも見ているのとは全く違った表情です。

 

ずいぶん歩いてきたな~と感慨深いです。

 

たっぷり6時間かけてお昼に登頂!!

日本海側は霧が出ていましたが、

晴れていれば海や能登半島も見えるはず!

 

5年ぶりに山頂の銅鏡とも再会できました^^

体力に自信がなくなってきていたので

心配していたのですが、何とか行けたのは

同行してくれた仲間のおかげです。

感謝、感謝ですm(__)m

 

別グループのかたですが、

山頂近くで撮影会になっていて、面白かったです^^

私たちが登頂する前に、オコジョがいたことも

教えてもらいました。

 

花好きにとっても高妻山は楽しい山です。

登山の歴史が古い戸隠山系は、

明治時代から学術調査が行われています。

 

明治37年には、高妻山の奥の「地獄谷」の絶壁を

植物学者がロープを使ってぶら下がり、調査したそうです。

 

 

そんな真似はできないので、

カメラを使って撮影を試みました。

 

 

風があってぶれていますが、

トガクシナズナとチシマアマナ

こんな絶壁に根をはり、花を咲かせているものだと思うと感慨深いです。

 

 

北アルプスをバックにトガクシナズナ

 

今回の大きな収穫の一つは、

登山道沿いでホタテ類の化石を見つけたことです。

 

 

登山ガイドのかたから話には聞いていたのですが、

これまで場所を特定できずにいました。

そのうち削られてわからなくなってしまうかもしれませんが、

記録に残せてよかったです。

 

他にも仲間が歴史的な発見をしたかもしれませんが、

それはまた、別の機会にご紹介できるかもしません。

 

長い下山道を下って18時に牧場へ帰りつきました。

12時間以上かかりましたが、

お天気にも恵まれ、発見も多く、楽しい登山でした。

 

下山時からすでに太ももが痛み出していましたが、

今日は足から腰から、あちこち痛くてなりません。。。

 

この素晴らしい山に、再び行けるよう、

体力を維持しなくてはと心に誓いました。