戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

千葉県で海をみる…

梅雨末期のうっとうしい天気が続いています。

 

ブログの内容も、似たものばかりになっているので、

いっそのこと遠くの話題にします。

 

今年の春の千葉の旅…

 

海を見るために、こんなところに行きました…

 

クイズです。

 

ヒント1 こんな建物がありました…さて、どこでしょう。

 

これでわかったら、すごい…

 

 

ヒント2 この展望台から見た風景です…

 

 

両側が海で、突き出した岬…

 

ヒント3 チーバ君のおへその辺りです…

 

 

 

 

 

そう、ここは富津岬



東京湾に着きだした「砂の嘴」 なかなかない風景です…

 

千葉県南部が隆起し、その際に川が運んだ砂と

海流のせめぎあいでできた砂州の大きなもの…

 


突き出した岬の先には、人口の島 海堡があります。

人工島を作ってそこに大砲を据え付け、外国船を打ち払う計画だったのです…

 

東京湾の防御の要…

 

しかし、その計画の前にペリーの艦隊が侵入…

 

幕末の動乱が始まりました…

 

今は海浜公園として整備されています…

 

岬の北側は、波が静かで干潟になっています…

 

その後、この岬の成因を見るために山へ

 

 

マザー牧場は大混雑だったので、パス…

 

鹿野山に参拝し…

 

九十九谷展望台へ…

 

 

かつて海だった平らな面が広がっていました…

 

なかなか、よい風景です…

 

チバニアンの海成層がこの山地を作ります…

 

長野付近でいう大峰面に当たります…

 

標高はずっと低く、高くても400mぐらいしかありません…

 

千葉県南部(チーバ君の下半身)の隆起を感じられる場所…

 

この山々が水で侵食され、その破片が東京湾に運ばれ、

 

富津岬を作りました…

 

山が削られ、海に堆積し、地形をつくる…

 

造山輪廻を感じられる(ちょっと古いね…)を

 

感じられる場所でした…

 

柴犬館長秘書の生まれは、なんといっても標高4mしかありません…

 

それが、よく標高1000m近い場所に住んでいるものです…

 

 

🐶「天国への階段をただ登っているだけじゃ…」

 

🐶「いや、おぬしの場合は、いづれは地獄への門への通過点じゃ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

それにしても、梅雨明けはまだですかね…