戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬支度

11月も残り1週間

お山が白くなると、いよいよ冬は目の前です。

 

水曜日の戸隠山

館長の視察とニアミスしたようです^^;

 

この頃、書き物をしている某職員。

植物のことを書きながら、必要な写真を撮り、

写真がなければ文章を変えて、と効率の悪い作業をしています。。。

 

没になった写真がもったいないので、ちょっとご紹介します。

 

コセンダングサの花

直径1センチほどと小さいですが、さらに小さな花の集まりです。

こうして見るとなかなかきれいなもので、

こんな機会でも無ければ、じっくり見ることも無かったでしょう・・・

 

実はとげとげ

くっつきむしの仲間。

長野県で言うところの「ばか」です。

 

とげをさらに拡大すると・・・

立派な「かえし」がついています。

魚をとるときの「もり」そのもの。

服の繊維にからんだら取れないはずです。。。

子孫繁栄のためのしくみですね。すごいな~~~

 

こんな書き物をしているおかげで、

例年今頃には進めているはずの来月のイベントの準備や、

鉢植えの霜よけ作業がなかなかできないでいます。

 

一方、森の生きものたちはちゃくちゃくと冬支度をしているようで、

先日、奥社の参道の杉並木の下に、大量に落ちていたのは・・・

 

 

かじられたスギの実

犯人はムササビでしょうか?

 

お隣の天然林の中にはどでかいクマのうんちも。

 

どんぐりやブナの実を食べたもののようです。

落ち葉をかぶっているし、古そうなので

近くに落とし主はいなさそうです。

(指を出しているのは、スケールにするためで、

 これからつつこうとしているわけではありません。

 念のためひと言・・・)

 

一方館内で、まだ発芽を続けているムラサキたち・・・

 



早いものでようやく本葉が出てきました。

 

 

先に根の方がしっかり伸びるらしいですが、

それにしてもゆっくりで、どうかと思ってしまいます・・・

無事に冬を乗り越えて、育ってもらいたい!

それだけが気がかりです・・・