戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

標本づくりは大変なのです><

館周辺も雪 

ひどくならない程度で終わってほしいところ

 

雪の中 裏山に行くのも 何なので^^;

本日も 標本作業を進めました

 

ふと 思いだす

骨との闘いの日々(前半は知らないけれど^^;)

 

スタートは旧館 35年くらい前(平成の初め)の はなし

(解剖団発足)

そのころは大量に作業することもなく

旧館周辺の影の方に こっそりおいていた模様

 

少し時は流れ

その後 柵小学校の使わなくなった施設

ペンの倉 そして ポンプ室へ運び込んでいた

 

ポンプ室は窓もなく 密閉できる場所

通称 クマ穴と呼ばれた 

 2006年に県内のクマさんはたくさん駆除され

 その一部の頭骨をいただけたので

 その処理に使い始めたのが発端・・・だと思う

 (この頃 ホネの動物園の特別展を長野市立博物館で開催)

 (団員が大幅に増える)

 

クマ穴はちょうどよかったのだが 水に困るのと

せまく 入口の扉に段差もあり

ブツを運び込むのも 

運び込んだものをとりだすのも大変だった

 

(戸隠地質化石博物館になる)

 

その後 

閉校前にできたプールの助成による使用制限期間がすぎ

プールへブツたちを移動 

ちょうどプールには水が溜まり

プールの中へ処理した骨たちをつけることができるようになった

これがたしか10年くらい前(2012年ころ)

ただし 水位は安定せず 完全に水が干上がることも(2016年ころ)

 (2017年にボラティア団体が改名し とがくしぼうけん団となる)

 

再度 水が溜まるようになったのが 2018年ころ

 

その時期に プールに浸けた骨が

2年ほどで 溶けていった

 (赤丸内は頭骨と思われるがスカスカである)

そのため プール内に直接つけるのはやめた

 

2020年以降は

コンテナに 個体ごとに玉ねぎネットにいれる方式に変更

その際 ラベルを一緒に投入しているのだが

2022年頃 回収すると 骨はばっちり

ただ ラベルが読めないことがあったーー;

 

理由はわからないが

油性マジックで書いたものが消えた><

 

おかげで元番号がわからず 生前の情報と照合できないものが現れた

(すっかり消えてしまったラベル)

 

それ以降 今ではラベルには油性マジックで書く以外に

物理的に残るように 削って書くこともするようになった

それ以降は ラベルを入れ忘れるということがない限り^^;

大丈夫なはず・・・

 

 

ちなみに

現在 処理しているもの まだ削って書いてはいなかったが

こいつは瓶詰方式で室内処理だったのでラベルは無事よめた

(すると紫外線が影響している?)

(概ね洗って エアレーションしつつ 過酸化水素水で処理開始2/5 3~4日を予定)

 

先日 整理したものも紹介

 

ラベル不明により

骨の状態などから ハクビシンの まだ若いオスの成獣と鑑定

ただこの子は

胸椎(7個目と8個目)が棘突起側で癒合していた

9個目にも影響していた

また

また 寛骨がかわっていて

両方違う場所で骨折し 

治癒はしたようだが

左側はなんとか接合したものの

右側はうまくくっつかなかったということらしい

 

もしかしたら時系列は違っていて

2回 大事故にあったのかもしれないけど

 

どちらにしても

これほどの大怪我を負いながら 生き延びて

害獣駆除で となると ある意味忍びない・・・

 

生前の記録がないので

最後も事故かもしれないけど

外傷はないので おそらくは・・・

 

 

ちなみに ホネの標本は

さっくり こんな感じで作っている

 

皮をはいで 解剖し 余計なお肉や内臓を取り除き

骨たちと水を入れ物に入れ 1~2年放置

骨だけになったら とりだし 洗ってきれいにし

漂白 乾燥 そして 整理し 番号をつける 

 

 

解剖は喜んでやってくれるボランティアさん多いが

その先の作業は かなり滞っている

 

今年度はいまのところ 65個体が登録されている

(骨の登録番号は800くらいまできている)

(計算上 年間50くらいのペースでの登録)

 

個人的にはガンバっている方だと思うけど

少なく見えるかもしれない・・・

ただ 洗浄から登録まではオフシーズンのみの仕事で 

おしなべると1日1~2個が精いっぱいなのです

 

解剖後の処理を待っているものたちは

 概算で300を超えます^^;

 なかなか進まないので 

  10年前のものもいる・・・

 

がんばらねば