戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

快晴から始まった春…

昨日は快晴から始まりました…

 

ちょうどお休みで、市街地へ下る用事があり、

 

あわせて、展望の良い場所で撮影をしてきました

 

一番の景色は…

 

 

芋井の影山地区から見た北アルプス

 

鹿島槍五龍、唐松と並びます…

 

中央の五龍には武田菱がみえました…

 

これらは、糸魚川-静岡構造線の動き、硬い地質、

   そして、氷河の侵食が組み合わさってできた景観です

 

 

長野盆地側も…

 

 

ちょっと霧がかかっています… 四阿山浅間山がみえます…

 

芋井の百舌鳥原地区からです…

 

これらは、烏帽子火山列、四阿から志賀高原の火山の活動に加え、

フォッサマグナ地域の隆起、長野盆地西縁断層のつくる景観

千曲川犀川の合流も、色を添えています…

 

 

そして、我らが戸隠連峰

 

こちらもフォッサマグナの隆起、飯縄火山の噴火など大地の動きでできた景観

 

それぞれの風景の違いは、生い立ちの違いを反映しています…

 

大地の生い立ちが、土地の個性をつくる、というお話…

 

ちょっとした崖からも、そうした地質の違いが読み取れます

 

 

芋井地区のある露頭にもよってみました…

 

ここだけ、急斜面になっています…

 

拡大してみると、

 

 

四角形やら五角形の亀裂(節理)がよく見えます。

 

黒っぽい岩(玄武岩)が貫入した露頭です…

 

その名も「黒岩」です…

 

柱状節理が断面で見られます…

 

この周囲は砂や泥が堆積した海の地層で、その後、玄武岩が地下から貫入…

 

浸食により地層の部分は崩れ、貫入岩の部分が崖になりました…

 

 

 

これはこれで面白い! 夏場は草が茂ってみることができません…

 

今の時期が最適でしょう…

 

 

裾花川沿いも、日当たりの良い場所は雪が消え、

 

地層がよく見えます…

 

裾花川の表面は、まだ凍っていましたが…

 

 

朝の視察時、ご近所の雪の上も凍って、意外と歩きやすくなりました…

 

柴犬館長の後ろは、表面が凍った様子です… ちょっとツルツルでもあります…

 

午後は、雪が融けて危ないのですが…

 

この週末は暖かく、道路の雪もほとんどなくなりました…

 

しかし、今晩からまた雪が降るかもしれないとの予報…

 

柴犬「また、雪なのか…」

 

 

🐶「雪はもうあきた、たくさん降ったら、わしゃ寝るぞ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…