戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

高原の夏

昨日の午後、下見があって一の鳥居苑地へ行ってきました。

 

ヒヨドリバナが満開できれいでしたが、

ここ5日ほど雨が降っていないので、くったりしていました。

 

木陰は薄紫色のオオバギボウシが、涼し気です。

 

やはり標高1000mを超えると、風が気持ちいいな、と感じます。

 

そのまま戸隠高原へ。

宝光社の集落では大きなヤマユリの花が

あちこちで咲き誇っていました。

 

在来のユリの花は、洋花が入ってくる以前から

宿坊の庭を彩っていたのでしょう。

来訪者が多い戸隠の、おもてなし文化の一端かと思います。

車の中にもその強い香りが漂ってきました。

 

大きな花が咲くと茎が傾いて道路に飛び出してしまうので、

ひもで生垣につってあるお宅もありました。

そんな気遣いも、戸隠らしいです^^

 

そのまま森林植物園に寄りました。

さらに風が涼しく、これぞ高原といったところです。

中社のとある宿坊のおかみさんにも、

「夏は街より5度は涼しいわよね~」と言われましたが、

風があるので、体感としてはもっと低く感じます。

 

こちらでは野生のユリ、オオウバユリが咲いていました。

 

3,4年に一度しか咲かないバイケイソウも今年は当たり年です。

 

シキンカラマツはそろそろ終わりかけ。

ちょうど150年前にこのあたりで採集された標本が

日本とフランスの国立博物館に収蔵されていることを

現在企画展で紹介しています。

 

ミズバショウはここ数年、イノシシに地下茎を掘られて

食べられてしまうようになりました。

 

戸隠には150年前から変わらない風景もあるでしょうが、

温暖化が進んだり、野生動物が身近に現れたり、

多くの変化もおこっているでしょう。

私が戸隠に住み始めて20年弱での変化も、

だいぶ大きいのではないかと思っています。

これ以上、驚くような変化は起きてほしくないなと思いますが。。。。