戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

高原で秋を感じる

今日は一日、標高1100m以上で過ごしましたが、

予報ほどお天気がよくならず、陽が差さないので肌寒いほどでした。

 

午前中は一の鳥居苑地で公民館講座のお手伝い。

 

ツルリンドウは赤いつやつやの実がきれい・・・

 

春の山菜で人気のシオデはムチムチの青い実をつけていました。

 

ヒカゲノカズラは胞子を出す穂がわさわさと伸びていました。

 

春や夏の時期の姿しかしらなかった、という声も聞かれ

やはり、季節を変えて同じ場所を見てみるというのも、

面白いなと思います。

 

午後からは、奥社の杜の毎木調査です。

こちらは5年に一度の調査ですが、春から月2回のペースで続けています。

 

前回はちょうど3週間前。

このところ急に冷え込んだので、木々の紅葉が始まっていました。

 

駐車場のヤマボウシが葉の紅葉に加えて

赤い実をたくさんつけていました。

 

参道ではトチノキやツタウルシを筆頭に色づいています。

 

相変わらず参拝客が多く、にぎわっていました^^

 

水路沿いで白い花を咲かせていたオオシラヒゲソウは

実が熟して開いていました。

中のつぶつぶの種は雨のしずくが落ちた時に、

はじけ飛んで散布されます。

 

秋本番はこれからですが、今年の紅葉はどうでしょうか?

 

陽が差さなかったり、急にしぐれたりすると

気温があがらず寒いこともありますので、

どうぞ温かくしてお出かけください。