戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

秋の聖地巡礼… 後編

11月9日は午後3時過ぎに野辺山につきましたが、結構な雨でした。

 

翌日は、北風が吹き、寒い…

 

朝方、野辺山宇宙電波観測所では晴れ間がのぞいたのですが、

 

その後は、あいにくの曇り空…

 

午前10時過ぎ、今回の巡礼の目的地につきました…

 

山梨県境に近い「平沢峠」です。

 

 

太平洋側と日本海側との分水嶺になっています…

 

 

🐶「おおっ、そうか…」

 

実はここはフォッサマグナの地質を考える上での聖地なのです…

 

ちょうど150年前の1875年(明治8年)11月13日、

 

ドイツから東京帝国大学に招かれた地質学者エドモント・ナウマン

八ヶ岳火山、甲斐駒ケ岳などの南アルプスをこの峠から眺めました。

 

彼は大きな火山や3000m級の山々がある南アルプス

その下に広がる釜無川の低地をみて、

この景観に感動と不思議さを感じた、というのです。

 

🐶「今でいう、糸魚川ー静岡構造線じゃな…」

 

その体験がもとになり、

彼は日本の中央部に大きな溝(フォッサマグナ)があり、

そこが海だったことや火山が密集していることを考えたのです。

 

 

ここには「フォッサマグナ発想の地」という記念碑もあります。

 

今年はちょうど150年の節目の年、

奇しくも田中芳男が戸隠連峰に登り、礫岩の存在から

高妻山が海で、隆起した山であることを考えた同じ年のことです。

 

 

昭和初期の理科の教科書の中の図… 

 

大地溝帯フォッサマグナ…  中央裂線=中央構造線… です。

 

フォッサマグナの東縁が、現在ではもっと東側にあるとされています。

当日は、今にも雨が降りそうな低い雲がたれこめていました…

 

 

🐶「くっー、残念じゃ…」

 

 

晴れた日の素晴らしい画像が、石碑にもありました…

 

 

天気が良く、このパノラマが展望できれば、飯盛山に登ろうと思っていましたが

雨が降ってきたので、獅子岩だけ登ってきました。

 

 

一瞬だけ、晴れ間がのぞいた時の獅子岩… クマのようにも見えました…

 

🐶「戸隠が海だったこともフォッサ・マグナと関わっておるしな…」

 

🐶「秘書が、この巡礼を大切にしていた理由を理解したぞ、

                  なぜ11月13日にこだわったのかもな…」

 

柴犬館長ありがとうございます…

 

お土産に、この画像をとってまいりました…

 

帰路の途中で見かけた「赤柴」の看板 長野市松代豊栄地区です…

 

 

🐶「うむっ、食べ物じゃないのか… くっ~ こちらも残念じゃ…」

 

今回も、おあとがよろしいようで…