戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

国際交流

今日は、アメリカ合衆国フロリダ州にあるクリアウォーター市というところから、長野市でホームステイをしている中学生がきました。
午前中に、化石をとりにいきました。クリアウォーター市は、アメリカの西海岸にあります。そこは、平野なので、そこに住む人たちは、長野のような山岳地域が珍しいようです。化石をとった場所は、足場が悪く、急な斜面なので、平野育ちのクリアウォーターの中学生たちは、化石をとりながら転んでいました。
午後は、展示説明をして、とってきた化石のクリーニング。日本語が上手な通訳さんがいらっしゃったこともあり、私もつたない英語ですが展示説明にチャレンジしました!やはり、その国の人の言葉を使って話すことで、より親近感がますと思ったからです。

昔の日本人は、ビカリアがオパール化した化石を「月のうんち」だと考えて、これが神社にまつられているということを伝えると、面白そうにしていました。その他にもゾウやダイカイギュウの化石を興味深そうにみていました。でも、一番うけたのは、クマやオオカミの毛皮。みなさんかぶって写真をとっていました。皆さん、とても積極的でした。
戸隠にいると、今回のように違う国の人たちとふれあう機会は多くはありません。日本とアメリカは地理的には遠いですが、ずっと昔は一つの大陸でした。こんな風に、地学を通して日本を身近に感じてもらって、こちらにきて楽しかったといってもらえれば嬉しいです。英語づけの1日でちょっと疲れました。