戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

朝から、交通事故か???

今朝6時ごろ、柴犬館長と視察開始…

 

近くの県道を横断する際、ご遺体を発見…

 

交通事故?のようです…

 

 

県道では車が通過してあぶないので、

 

安全を確認しながら、再現して撮影しました…

 

トラツグミのようです

 


🐶「これはちょっと珍しい…」

 

どのような状況だったかは不明ですが、

 

朝からこんなことがありました…

 

🐶「皆様も、道路を渡る際は、まず左右の安全の確認を!」

 

🐶「飛び出すと危ないですよ…」

 

 

午前中の講座の途中…

 

スズメガの幼虫でしょうか?

 

こちらも道路に転がっていました…

 

🐶「皆様、交通には十分注意…」

 

講座の途中で、こんな虫にも出会いました…

 

 

緑・赤・青に白い星… ハンミョウです…

 

久しぶりです…

 

きれいなのですが、なかなか生きている虫は動きが早く…ピントが…

 

🐶「未熟者じゃ」

 

 

戸隠でも、お米が実りつつあります…

 

早いところでは、稲刈りがはじまっています…

 

植物の成長は、早い…

 

 

博物館の誘導看板も草生しています…

 

今日から博物館実習にきた学生さんと、さっそく草刈り…

 

 

ツル性の植物(カナムグラ・アレチウリ等)を撤去し、すっきりしました…

 

 

コスモスも満開…

 

秋らしいのですが、この厳しい残暑は、どうにかなりませんか…

 

 

🐶「アスファルトは暑くてかなワン!」

 

柴犬だけに…

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

 

おまけ

 

9月8日(日)長野市との合併20周年記念の住民大会に出席しました…

 

戸隠中学生とのコラボ講演会を実施…

 

長野吉田高校書道班のパフォーマンス…

 

吉田高校戸隠分校のソバ打ちの披露…

 

戸隠小学生のソーラン節等 若者たちのパワーをいただきました…

 

 

なかなか迫力がありました…

 

気が付けば、一番年長でした、私が…

 

ちょっと、ショックといえば、ショック!

花も夏から秋へ

9月に入って早1週間がすぎ、

秋の気配もただよってきました。

 

サルスベリ百日紅)は名前の3分の1、

ひと月で花が終わり始め、

 

センニンソウの白も色あせてきました。

 

最後のダリアが残暑をアピールしています。

 

夏の青といえば清々しいツユクサ

黄色い葯とのコントラストもきれいです。

上の3つのX字型の葯は花粉を出さず、

昆虫をさそうための飾りの葯なのだそうです。

 虫の気持ちも何となくわかるような・・・

 

一方、秋の花の代表といえばハギ、

秋の七草の1種でもあります。

ちょうど咲き始めで、秋を感じさせてくれます。

 

さてさて、花ではないですが、

 

式台の上には、

丈が1センチほどと小さいながら、

派手な赤で目立つイオウゴケがはえていました。

じつはコケではなく、地衣類(菌類と藻類の共生体)の仲間です。

先日、植物観察の仲間から、

 モンローリップ 

という呼び名を教えていただきました。

あのアメリカの大女優の唇、という意味ですよね?!

ご本人も、まさかこの小さな生物の名前に

シンボルの唇をささげることになろうとは、

思ってもいなかったでしょう・・・

そう言われれば、似てなくもないですが・・・

 個人的には微妙な気分です・・・(+_+)

 

今日はなにをそんなに外でうろうろしていたか、と言いますと、

暑さもお客さまの入りもひと段落、しかも今夜は雨予報だったので、

懸案のアジサイの植え替えをしていたのです。

 

去年の秋に挿した4種類のアジサイの枝がプランターで立派に育ってくれました。

すでに数株は里子に出したりと植え替えていたのですが、

残りを個別の鉢にわけたり、

 

 

建物の裏手へ地植えにしたりしました。

 

大きく育ってほしいものです^^

 

お昼ごろにざっと雨が降ったので、中断をはさんで2時ごろには作業が完了。

その後、どんどん空が明るくなって晴れ間が・・・・

 

夕方、予報を確認すると、夜の雨マークが消えていました・・・( ;∀;)

 

明日は休館日ですし、これから水をたっぷりかけて帰ります・・・m(__)m

 

善光寺周辺を歩きました…

今日は長野市教育委員会からの依頼を受けて、

 

善光寺周辺を歩きました。

 

「わくわくリーダーズながの」の一環です。

 

なぜ、善光寺がここにあるのか?

 

善光寺を研究するテーマを選ぶために、周囲をあるきます…

 

 

山門や仁王門…

 

本堂の西側に残る善光寺地震の跡…

 

この釣鐘が直下型地震ではずれて落ちた傷が柱に残っています…

 

こんな風に境内を歩きながら調査、善光寺さんに許可を得てのもの…

 


仁王門の西側には、戸隠へ続く裾花峡を紹介する石の柱があります…

 

日本百景に選定されたときのもの…昭和初期の話です…

 

 

子どもたちと仲見世もあるきました…

 

🐶「昔の善光寺はこの辺にあったのじゃ…」

 

柴犬館長からのテレパスも届きます…

 

戸隠から上水道を引いた話、NHKの小鳥の生中継の話…

 

いろんな物語が、この善光寺の大地から始まります…

 

子どもたちの知りたい!という好奇心に、元気をもらいました…

 

🐶「長野盆地西縁部は、いろんな物語があるのじゃ…」

 

 

🐶「ワシも行きたかったのに、いつも秘書ばっかりじゃ…」

 

 

柴犬館長も願いが叶うように…お百度参りをしたらいかがでしょう…

 

🐶「だ・か・ら… ワシを早く善光寺参りに連れて行かんかい… 未熟者…」

 

堂々巡りになったので、今日はこの辺で…

 

 

資源確保とサルとホネ

今日も良いお天気

朝一前からお客さまも来るという日でしたが

少し余裕のある日だったので

某所へ 資源確保に実習生とくりだしてきました

大きな岩をわって回収してきた資源

中には大きなホタテガイもありました

若い子がいると楽でよいですね^^

 

一息ついていると

まだの外をなにかが通る・・・

サルの親子でした

ここでは複数の親子連れの群れやはぐれオスは見かけていたのですが

親子だけの集団ははじめてかな?

でも もう結構育った子ども連れ・・・

 

 

サルが通っている道は人は通ることはないので

安全なのかな このルート・・・

 

 

そして

実習生がこつこつ洗ってくれている骨たちも

時間をみつけて整理中

今日整理できた イタチは

右の脛骨と腓骨がくっついていました

ほかにも

基節骨の一部(指の根元の骨)

中節骨(指の真ん中の骨)が変形していました

もともと交通事故か何かでスネや指を骨折し

治ったもののって感じでしょうか?

 

今回洗ってもらっているホネには

生きていた記録が 残っているものも多く

おもしろいです

 

そのうち骨折の記録の展示もこそこそっとやってみようかな・・・

秋の地層見学がはじまりました…

 


今朝は、めっきりと涼しくなりました…

 

標高920mでは、朝、16℃ほど…

 

半袖では寒いくらいです…

 

 

雲一つない晴でした… 暑くなりそうな予感です…

 

 

🐶「涼しくなって、よかったぞ…」

 

台風のおかげで雨も降り、秋のキノコが出てきました…

 

先日はマツタケの初物のニュースが流れています…

 

柴犬館長の視察先でも、ニョキニョキと…

 

 

 

 

🐶「秋の気配じゃ…」

 

 

秋といえば、ジョロウグモの仲間も大きくなってきます…

 

よく見かけます… 産卵を控え、大きくなってくるので、より目立ちます…

 

 

カマキリも大きくなってきたので、目立ちます…

 

🐶「節足動物は多種多様… 人類が滅びれば、奴らが天下をとるぞ…」

 

閑話休題

 

長野地方気象台の発表の発表では、今日の長野市街地の最高気温は32.4℃

 

🐶「暑い、暑いぞ…」

 

9月になっても残暑は続きますが、秋の地層見学の時期に…

 

 

実際に地層を見て、化石の産状をスケッチし、

 

大地のつくりを学ぶというもの…

 

この博物館の名物行事です…

 

小学生始めとする多くの団体さんが来訪します…

 

きょうは、そのこけら落とし

 

昨日、実習生と下見と草刈りをしていたので無事終了…

 

午前中2時間ほどの現地、そして昼食をはさんで博物館見学…

 

今日は、途中でヘビを見つけ、捕まえました…

 

🐶「アオダイショウじゃな…」

 

子どもたちの反応も様々… 

 

興味津々でさわってみたいという子、その感触に感動する子、

びっくりする子、いろいろです。

 

みなさんどう感じたのでしょうか…

 

とても暑い中でしたが、

本物に触れるは授業、こどもたちの心に残ったようです…

 

 

下記はお知らせです。

長野ケーブルテレビ局から当館研究員がニュース取材を受けました。

「長野の災害について」のインタビューが放映されます。

興味のある方は、ご覧くださいませ!

■番組名:INCながのニュース

■日程 :9月6日(金)/13日(金)/20日(金)/27日(金)

■時間 :午後6時~/午後7時~ ※以下1時間ごとに深夜0時まで再放送します

飯綱山へ登ってきました。

昨日は個人的にお休みだったので、飯綱山へ登ってきました。

(お天気がもってくれてよかった^^!)

 

来年の企画展で、明治8年(150年前!)に行われた内務省博物局による

信州山岳調査(このとき戸隠山でトガクシソウが発見されています)を

紹介する展示を予定しているのですが、

その行程の中に、飯綱山登山があるのです。

隊のリーダー 田中芳男は「日本の博物館の父」と呼ばれる人物で

あらゆるもののコレクターでもあり、メモ魔でもあり、当時の詳細な日記が残されています。

それに倣って、できれば8月8日に登りたかったのですが、諸事情でほぼ一か月後の決行となりました。

 

飯綱山の南登山道は現在、一の鳥居苑地が出発点。

 

アキノギンリョウソウが咲きだしていましたが、

これは花の時期にしか顔を出さないので、田中さんたちは見ていないでしょう^^;

 

登山道に入ると、所どころに十三仏の仏さまが安置されています。

 

こちらは12番目の大日如来さま

 

13体(+馬頭観音1体)を探しながら登るのが楽しい登山道です。

はじめ、200年ほど前に安置され、その後(明治初頭の廃仏毀釈のとき?)消失。

今あるのは昭和46年に復活させたものと案内看板にありました。

ちょうど田中さんたちが登った時にはなかったのでしょうか。

日記には登場しません。

 

今回の目的の一つが、途中の沢沿いで見たとされるシラヒゲソウ

 

花の時期はほぼ終わりだったのですが、

なんとか咲いている株を見つけることができました。

(田中さん、ありがとう><!)

 

日記では、山頂からは見晴らしがよかったとのことですが、

昨日はあいにくの曇り空。

 

途中、一瞬雲がきれて、かろうじて麓がみえました。

 

山頂(飯綱社)近くの井戸で水を汲もうとしたら枯れていて、

喉の渇きに悩まされた、と日記にはありますが、

 

 

今回、水はしっかりあったものの、

この場所へたどり着く道が藪になってしまい、ササをかきわけて進みました。

 

 

中央に、縦に通る道がかろうじてあるのがわかりますか?

 

田中さんの日記では、飯綱社があるピークから奥へ(現在の山頂へ)進む道を藪漕ぎしたとありますので、

そのイメージ写真としては使えそうです^^;

 

リンドウなど、すっかり秋の花に覆われていましたが、
田中さんたちの学術登山を想像しながら歩くことができて、

楽しい登山となりました。

 

リンドウの花に潜り込んで、

花粉や蜜を集めようとするマルハナバチにも会えました。

せっせと働いて、愛らしい^^

 

今回、一年ぶりに登ったのですが、

道のあちこちが整備されていて感心しました。

(登山道から雨水を排出するための溝と管)

段差も階段がつくってあるところが多かったです。

 

現在、田中さんたちの時代よりははるかに多くのかたが登山を楽しめるのは、

こうしたご苦労のおかげでもあります。

 ありがたい、ありがたい・・・

そんな感謝もこめて、来年、登山の歴史をご紹介できればと思います。

 

 

 

はや ほぼできているというありさま

全国的に夏休みが終わり

当館も秋の企画展にむけて

切り替えのタイミング

 

そして 

今なら実習生がいる

さらに

来週は団体も多い

ということは

今週はチャンス!

 

なので さっそく

午前中は9/1までだった「キラキラ展」の撤収作業

関わりのある展示をのぞき

片づけましたが

開始から1時間半ほどでこの有様

 

早すぎ

 

そして

次の展示の搬入をお昼前までに行いました

これまた あっという間・・・

 

お昼休憩後

展示を進めていき

夕方には

もう 半分はおわったかも・・・

 

人がいるって本当にすごい!

 

秋の企画展は(恒例の)

「河原の石ころ」展です

 9/14(土)~12/1(日)開催されます

 

石ころ観察会や講演会なども企画していますので

WEBなどもチェックしていてくださいね