戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

再チャレンジ

週末のイベント「味噌づくり」にむけて準備が進んでいます。

 

大量の大豆を水に漬けてふやかし始めました。

これからストーブの上でゆっくり煮ていきます^^

 

先週の糀は、残念ながら思ったほど菌が増えなかったそうです。

 

全体に白くなっているので、菌はまわっているようですが、

育ちが今一つ・・・

見た目が乾燥糀のようなので、

湿度が低かったと考察した職員は、

本日、再チャレンジを決行!

 

(また、写真を撮りに行くタイミングが悪くて、

 一度しまったものを出していただきましたm(__)m)

 

今回は乾かないよう、ビニール袋でくるんでから、

お布団の中で保温。

2日後には結果がわかるはずです。

期待しております!

 

その作業部屋になっている、家庭科室のベランダから撮影しました。

左下に写る、百葉箱の隣の松の木の剪定作業も

午前中にボランティアさんと行われました。

大忙しの職員です^^;

 

日曜の雪もだいぶ融けましたが、今夜はまた降る予報です。

そうして根雪になっていくのでしょう。

スキー場にとっては雪不足で悩むことのないシーズンになりそうです。

 

日曜と言えば、リース作りの残った材料を使って

昨日、新しいものをつくり、

地元小学校の「博物館ミニコーナー」にこそっと置いてきました。

せっかく集めた材料ですので

少しでも有効活用できるように。

 

年越し準備をちょっとずつ進めています。

 

画像を撮るタイミング…

今日は朝から晴!その分、冷え込みは厳しいものがありました…

 

本日は、野暮用?で市役所へ…

 

 

市役所の6階から大峰山を望みます…

 

長野盆地西縁断層が地下にあり、隆起を続けていること…

 

手前の市街地は、裾花川が運んだ土砂でできた扇状地

 

大峰山の後ろには白くなった飯縄山がかすかに見えます…

 

いつの間にか、市街地には高層マンションがニョキニョキと増えています…

 

晴れていたタイミングで、露頭の撮影…

 

 

裾花川沿いの柱状節理の山 狢郷路山…

 

あの山ができたのは、地下ですから、その後の長野盆地西縁断層で隆起した結果…

 

周囲の地層が侵食されてしまった証拠です

 

裾花川沿いには、裾花ダムの北側の大露頭も…

 

 

すっかり落葉したので、地層がよくわかります…

 

12月8日に降った雪は、すっかり融けました…

 

 

国道を除雪する準備で、除雪車も待機しています…

 

もうすっかり冬ですね…

 

 

こちらは12月8日朝の画像です…

 

🐶「もう、準備はできた、冬など怖くない…」

 

柴犬館長はスパイク付きの足で、4輪駆動で強気ですが、

 

朝、寒いうちに視察につきあう秘書は2本脚で、重心が高め…

 

柴犬館長からいただいた、2年前の悪夢がよみがえるときが…

 

みなさん、雪の降り始めは、歩くのも車の運転も慎重に…

 

 

 

今日の市街地からの帰り際、ちょうどお昼休みの時間になりました…

 

先日から、かわいらしいので撮影したかったものにチャレンジ…

 

 

長野県のマスコットキャラクターである「アルクマ」君が、ずらりと並びます

 

道路の柵に…なっているなんて…

 

🐶「かわいいぞ、これは…」

 

いつか撮影するぞ…と思っていましたが、今日になりました…

 

天気がよく、お昼休みに通過することもあり、ばっちりでした…

 

🐶「よきタイミングじゃ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…

年末恒例行事

今年も12月となり、恒例行事

「しめ縄とクリスマスリース作り」が行われました。

朝から雪が降り、キャンセルもありましたが、

無事に来られたご家族、

常連の小学3年生と、いつもはお父さんとなのですが、

今回はおじいさん・おばあさんがご一緒してくださいました。

 

ボランティアさんも参加して、

少人数ですが和気あいあい。

初めてのお祖母さんがちょっと苦戦していましたが、

上手なお孫さんに刺激をうけたようで、

2つめは格段にうまくなっていて、

お孫さんから「売れるよ!」とお墨付きが出ました^^

 

その小学生の作品が言うまでもなく、一番上手だったのですが、

残念ながら写真を撮り忘れたので、某職員のものを一応掲載しておきます。

 

ごぼう締めですが、だいぶ短いゴボウです・・・^^;

 

そして、午後はリース作りです。

こだわり少年が作ったのは、

どんぐり家族が並び、トナカイとサンタが空を飛んでいる

楽しい物語のような世界^^!

そりの後ろから、ぴゅ~~と伸びている銀色の猫じゃらしが、

空を飛んでいるようすを上手に表現しています。

発想がいいですね。

 

お祖母さんも、

 初めてだから・・・ と

しきりに恐縮されていましたが、

緑の葉に赤・銀色の配色の素敵な作品になりました。

じっくり楽しんでいらっしゃったようで、よかったです。

 

某職員も、おかげさまで今年はいつもより余裕をもって作ったはずですが、

 

毎年変わり映えがしません・・・

可愛くしてあげられなくて、ごめんね、クマさん・・・

 

材料も作る人も一緒で、

子どもたちのように目覚ましい成長があるわけでも無いですしね・・・

と、悲しい言い訳。

 

 🐕 もっと精進しなさい!

 

と、柴犬館長のお叱りが聞こえたような気がしたところで、

今年最後の行事はお開きといたします・・・

お疲れさまでしたm(__)m

 

雪にも負けず・・・

予報通りの降雪で、週末がスタートしました。

 

午後15時ごろの館周辺です。

それほど冷え込んでいないので、ほとんど積もってはいませんが、

明日にかけて、まだ降るようです。

 

そんな悪天候の中、職員より早く博物館についている車がありました!

8時間耐久解説を申し込まれている、埼玉県在住のご家族です><

 

9時前に、荷物を置きに入った多目的室からなんとなくスタート

午後に解説の職員を交代して、4時過ぎまで過ごしていただきました。

 

(今回も、窓越しに撮影・・・)

小学校低学年のお子さんもいらっしゃいましたが、

一生懸命、聞いていただきました。

朝早かったので、お疲れだったでしょうに、偉いです!

 

日帰りで帰宅されるとのこと。

どうぞお気をつけてm(__)m

 

今日は隠れていて見えなかったのですが、

数日前に顔を出していた、モリアオガエルの写真を掲載しておきます。

 

今度来られるときは、餌やり体験ができるといいですね^^

 

お昼休みに、柵小学校の校歌を校内放送で流すと約束していたのに、

すっかり忘れていて、本当にごめんなさいm(__)m

次回来られたときのお楽しみに・・・

 

さて、栽培物のご報告をしておきます。

 

ムラサキは、じわじわ成長しております。

ムラサキ科の植物らしい、丸い本葉です。

プランターの中では、最近になって発芽したものもあって

ひと月以上の差に驚いています。

 

じつは8月上旬から、友人に分けてもらった多肉植物も育てていました。

 

全て親株からハサミで切り取って分けてもらったものです。

 

 土に挿しておけば、根が出るから~

 枯らしてもいいし、気負わず育ててみて

と言われて、霧吹きで水をあげる程度で窓辺において、早4か月。

 

枯れるものは枯れましたが(左下など空いているスペース・・・)

ちゃんと発根して育っているものもあり、

全滅はまぬがれてほっとしております。

 

もう1つ、大きめの葉を1枚ずつ植えておいた容器もありました。

 

 

下側のは発根できず枯れ、

上の毛深い葉は発根したものの、

この頃、色が悪くなってきたので、もうダメかと思っていたのですが、、、

 

小さな芽が2つできていました^^!

 

「葉から芽(セイロンベンケイソウ)」のように

葉っぱから芽をたくさん出す植物があることはわかっていても、

この繊細そうな葉が、そんなことができるとは

全く想像していなかったので、うれしい驚きでした。

 

栽培は苦手意識があって、手を出しにくかったのですが、

目の前で見えるようになっていれば、世話を忘れず何とかなるかも?と

淡い期待をいだくようになりました・・・

 

いろいろ謎…

12月6日朝の視察時の風景  今朝の夜明け直前… 

 

日が昇る時間が、日々遅くなっています…

 

明日からは雪が降るとのこと… 大雪かもしれません…

 

 

視察時、糞をみかけることがあります…

柿を食したものらしく、種が入っていました…

 

 

その先に、フンだけでなく、食べ残しのカキが落ちて…います

 

🐶「ぬぁんだ、これは…」

 

フシギです…食事中にもよおしたのか?

 

食後に食いかすを捨て、戻ってきてしたのか?

 

🐶「よくわからん! 日本犬は、こんなはしたないことはせん!」

 

同じ朝30mも離れていない場所です…

 

同一個体じゃない可能性もあります…

 

🐶「謎じゃ…???」

 

別の日、そこから200mほど北側で…

 

 

キジの羽根が散乱しているのを発見しました…

 

🐶「オスのキジじゃ… こりゃ、キツネの仕業か…」

 

キジを捕まえた機敏なハンターの仕業でしょう…

 

ここで解体したのでしょう…

 

 

一見、平和な風景が広がる里山ですが… 

命のやり取りや獣の痕跡が時々見つかります…

 

🐶「この世は、弱肉強食の世界なのじゃな…」

 

フンや血の臭いする記事のみでは生臭いので、

柴犬館長のカワイイお姿でごまかします…

 

 

先日の好天時に撮った画像も…

 

 

千曲川沿いからみた飯縄山戸隠山

 

その手前に広がる、標高1000~800mぐらいのなだらかな平坦面がわかります

 

そこがかつての千曲川犀川が流れていた地形面(大峰面)です…

 

その標高差をつくっているのが、長野盆地西縁断層の動きです…

 

 

同じ場所から見た北アルプスです…

 

白馬から鹿島槍などがよく見えました…

 

この風景は、日本を南北に縦断する糸魚川-静岡構造線がつくるもの…

 

清々しい風景でした…

 

🐶「初冬の風景らしい、よい風景じゃ」

 

🐶「しかし、いつもワシを連れて行かないのは、なぜじゃ」

 

🐶「ガウガウガウ 怒!」

 

😱 ひえー お許しを!

 

今日は、おあとがよくありませんでした… 残念!

 

暖かいのも今日までか・・・

12月に入って続いていた晴天が、

今日でとうとう終わるそうで、

土日は寒気が入って冷え込み、雪も降るとの予報。

 

しめ縄用のわらやリースの材料など

週末のイベントの準備が、ここ数日で順調に進んだものの

本番当日にお天気が悪いと、

来られないお客さまもいらっしゃるかも、

と、心配しております。。。

(もちろん、無理はしないでくださいね^^;)

 

某職員は、さらに次の週末、15日に行われるイベント、

味噌づくりの準備を始めていました。

 

糀(こうじ)づくりです。

 

撮影が間に合わず、

蒸したお米にはすでに糀菌がまかれて

電気毛布にくるまれておりました・・・

 

 

無事に糀が花開いてくれますように・・・

 

お米と糀菌をまぜるスギ箱は職員の手作りです^^

 

今朝、日本の伝統的酒造りが、

ユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定したとのニュースが流れました。

 

この酒造りに欠かせないのも糀(麹)です。

味噌に醤油、お酒、焼酎、みりんなど、

私たちの食生活を、糀が支えてくれています・・・

 

こんな記念すべき日に、戸隠でも糀づくりをするとは

何かご縁を感じます^^

 

 

ところで先日、その職員がある農家さんから「リースの材料にどうか」と

いただいてきた植物がありました。

 

丸い袋状の実がたくさんついています。

 

7~8センチある実の表面には毛がはえています。

太く見えますが、さわっても痛くはありません。

 

調べたところ フウセントウワタ(風船唐綿)

という南アフリカ原産の植物でした。

ドライフラワーとして、最近人気が出てきているとのこと。

早速栽培してみたものの、思ったほど売れず、

その残りが博物館に流れてきた、ということでした。。。^^;

 

熟した実からは綿毛が出てきていました。

では袋の中に綿毛が詰まっているのかと思い

みどり色の若い袋を割ってみると・・・

 

細い芯と、芯につながる薄皮一枚と繊維が走っているだけで、中身は空!

どういうこと?? とさらにいじっていると、

中央の緑色の芯の部分の中に、種が整列して入っていることがわかりました。

 

 

二重構造でした。

外側と内側と、両方の皮がやぶけて、綿毛が出てくるようです。

では、外に綿毛が出ていく前に、やわらかい袋が果たす役目とは

いったい何なのでしょう?

食べられることへの防御ではなさそうなので、

保温や紫外線対策でしょうか?

 

世界は広い! 色々な生き物がいるものです。

 

日本酒も世界に羽ばたいて

いろいろな国の人に愛されるといいな~

 

ワラから 骨まで

今日も 良いお天気でしたが

静かな一日^^;

 

午前中は 昨日同様 週末の準備

しめ縄用のワラをすぐる作業

明日明後日でたたいて

仕上げたいと思います

 

午後は洗ってきれいになった骨の整理を少々

 

鏡池のソバでが

冬眠が終わったくらいの時期に親とはぐれて

なくなった赤ちゃんツキノワグマの♂の骨の整理です

 

 ツキノワグマは着床遅延という

 胚発生の進行を止める技を持っていて

 夏までに交尾をしても すぐには進まず

 ちょうど冬眠中に出産し

 ある程度大きくなったころに

 冬眠が終わるというタイミングで

 胚発生を進行させます

 

胴長53㎝ 4.4キロという小さいクマ

赤ちゃんグマといっても そこはクマ

他の在来の動物たちと比べたら大きいです

タヌキやアナグマなどでは4㎏もあれば 立派な大人です

 

末節骨(いわゆる爪)を見てみると

1マス5㎜のノートに置くと

小さい爪でも1㎝以上

大きいものは2㎝を越えます

赤ちゃんでもこれです!

 

爪がウリのアナグマでは

一番大きくても1.5㎝強

大人のものでもこのくらいです

 

キツネの成獣でも

(いろいろ混じっててすみません><)

1.5㎝あるカナ?ってところです
 

やはりクマは在来動物の中では

別格に大きいですね

 

この子はオスだったのですが

オスだけの骨もありました

あかちゃんグマの 陰茎骨 です

3㎝ないくらいです

イタチならこのくらいでも大人サイズ^^;

 

ちなみに 博物館にある 最大のツキノワグマのものは

180㎝150キロあったオスのもので 

(下の画像右側です)

13㎝ほどあります

比べると結構違いますね

 

ちなみに

陰茎骨はクジラ偶蹄目を除けば

かなり多くの動物でもっているのに

私たちは失くしてしまった骨

(多くの霊長類も持っています)

(万一心当たりのある方がいたらご一報ください)

 

そして

いろんな動物の陰茎骨コレクションも

骨部屋に展示してありますので

興味のある方はじっくりみてみませんか?

 

こんなことを言っては何ですが

冬の時期は人が少なくていいですよ^^

寒いけど・・・