戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

梅雨の合間の腹模様

雨の中ですが 

某交流センターよりの団体がやってきました

 

化石に 見学に 虫捕りにと

盛りだくさんの団体です

 

まずはご挨拶

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オルガン管でもりあげます

 

いい化石も拾えましたし

館内も満喫^^

 

ただ少し寒いこともあり

虫捕りはいまいちでした

 

でも

池の生き物採集では盛り上がり

 

イモリを捕まえていきました

 

けっこうイモリさんは人気が高かった^^

 

そういえばイモリさん

飼育しているうちの子たちは個性派ぞろい

ということで この機会に撮影してみました

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もちろんアカハライモリというくらいですから

おなかがお赤い子もいますが

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赤みが少ない子や

 

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ほとんど赤みのない子までいました

 

同じ模様の子はいないので

個体識別ができますね



地域性があるような話も聞きましたが

ここまで一つの生息地のもので差があると

どうなんだろう・・・

 

活性化?

梅雨入りした長野ですが、

昨日、今日と暑いぐらいのお天気です。

そのせいか、

卵を守って亡くなったキジの遺児たちが次々に孵化したり、

アカショウビンが キョロロロロ・・・・ とすんだ声を響かせたり、

良くも悪くも職員をふりまわします^^;

今日はご近所の田んぼから、ホウネンエビも届きました!

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体長2㎝弱ぐらい。

よく見ると彼らは背泳ぎをしているようです^^

 

さて、昨日の朝のこと、

市役所10階の講堂にあがり、研修が始まるのを待つ間

窓から長野盆地の眺望を楽しむことができました。

空気がすんでいたためか、くっきり色鮮やかです。

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緑がまぶしい><! 

 

・・・と、思いつつも、違和感を感じて目を凝らしてみてみると

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こちらは県庁の裏手、旭山のズーム

 

木々が赤くなっている場所が見えます。

旭山から大峰山、三登山にかけて、盆地の西側の山が

同じように赤っぽい部分がありました。

どうやら松枯れが発生して、赤く枯れているようです。

 

松枯れ自体はこの周辺の山々で以前からありました。

松本方面ではここ数年、特に深刻な状況になっていました。

この松枯れを引き起こすのはマツノザイセンチュウという小型の線虫です。

増殖すると水を吸い上げる管をつまらせ、松を枯らします。

去年の猛暑で活性化し、長野でも勢いを増したのかもしれません。

 

よい展望だったのですが、

だんだん気味が悪く見えてきてしまいました。

深刻な状況でないといいのですが。

 

 

 

前代未聞の記者会見…

今日は6月13日、久しぶりの快晴!

 

朝の戸隠の気温は7度ほど、寒い寒い…

「柴犬館長、寒いです、凍えてしまいます…」

 

陽があたるとぐんぐん気温は上昇…

お昼過ぎ、長野市役所周辺は気温27℃越え、

 

この気温差はきついです。

 

市役所に行った理由は、記者会見です。

市長の横で、博物館の企画をアピールします。

今回は、信州新町化石博物館のディプロドクスのデザインと愛称の募集の件。

 

全長32mの巨大恐竜の生態を考えて、

新しい発想で、色や模様を考えてください!

そして、親しまれる名前をつけてほしいです。

めんこちゃん以外でお願いします。

 

そのアピールは、並大抵のものでは注目を浴びないぞ!と

事前にくぎを刺されていたので、強行手段を考えました!

 

はたして、これでいいのでしょうか?

事前に、担当課長にはお断りをしておきました。

「今日の会見後、クレームくるかもしれないよ…」

「あなたの会見なら、しょうがないよ」とのお応え…

 

じゃあ、予定通りにやりましょう!

まず、アルゼンチノサウルスの椎骨を写真パネルにして披露!

1m60㎝のものです。(群馬県立自然史博物館 所蔵)

これは、新町の企画展で展示します。

会見前に唐草模様の風呂敷で隠しておき、それをめくって、いきなり紹介!

 

そして、極めつけのパフォーマンスは、「恐竜の鳴き声」…

江戸家猫●ではないので、かわりに【ほら貝】を吹きました。

 

「自分 不器用ですから…(ここは、けんさん調で)、

                  ホラしか吹けません…」

 

史上初!長野市の定例記者会見でホラを吹く!という暴挙を決行

会場のテンションはMaX?に…

 

 

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K市長からは「いつもよく考えてくるね、しかも上手で、感心するよ」との、

おほめをいただきました。

 

担当課や記者の皆さんにも期待されている方が多い(?)ようで、

会見後には「博物館の、楽しみにしているんですよ…」とか、

「鶴●師匠との共演見ました!」なんて言われると、

なんでもやりましょう!という気になってしまいます。

豚もおだてりゃ、木に登る、ってなもんです。

 

この長野で「博物館という文化」が注目されるのであれば、

なんでもやります!

合点承知の助!

お安い御用です…

 

【影の声】そんなことを書いてますが、

     ほんとは心臓バクバクなんですがね!

 

※注 記者会見の模様は You●UBEで、みれるようなので、

   興味のある方は、ご勝手にご覧下さい。

 

追伸 本日、博物館の南側からアカショウビンの鳴き声が聞こえました。

   かなり近い場所からのきれいなさえずりだったそうです。

   明日も聞こえればいいなぁ、と思います。

 

 

 

 

 

元年スタート!

このところのパワースポットブームもあり、

参拝客が増加している戸隠神社

それとは裏腹に、

奥社の杉並木のスギの樹勢は

おとろえていることが心配されています。

 

県の天然記念物にも指定されている奥社の社叢。

杉並木や周囲の社叢林を守り、

上手な観光利用をしつつ、未来へ引き継ごうと、

関係者・有識者が集まり、委員会が開催されることになりました。

3年間かけて話し合いが行われる、

今年は記念すべきスタートの年です!

 

当館からも職員が参加しています。

昨日今日と準備会で、

これまでの調査や現状の報告会などがありました。

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テレビや新聞の取材が入り、にぎやかでした。

今晩、放送されることでしょう。

戸隠のシンボル、奥社の杜(もり)が活かされるよう、

職員も頑張りますので、

みなさんも注目していただればうれしいです。

 

今日の目玉は、参道沿いのスギの根の部分を掘ったことです。

道も含めて天然記念物なので、特別な許可をとっています。

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じつは、去年の7月も一度掘っていて、

かちかちに固まってしまった砂利の下、

スギの根が枯れてしまっていることが確認されています。

その際、枯れた部分を取り除き、改良土を入れて

踏圧防止のクッション素材を敷いて砂利をもどしました。

約1年後の今日、もう一度掘ってみたところ、

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樹木医の先生が指しているところ、

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細かい根が生えてきていることがわかりました!!

 すごい! 木は生きている^^!

とみなさんで感動を共有しました。

 

実りある委員会のスタートをきることができました。

これから3年間、奥社の杜のために何ができるか、

みなさんと協力しながら進めていきたいと思います。

 

 

いろいろな予感

某職員にとって今日は

令和はじめての地層見学!

 

それを知ってか

お天気も午前中はもち

無事に観察できました

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化石のお土産も見つけられたみたいだし

晴男晴女のみんなありがと~

 

そして昨日は梅雨の合間をぬって

上越に釣りにいってきたのですが

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突然

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浜辺にイワシの群れが打ち上げってきました

 

そのイワシをエサに釣ってみたところ

アジが釣れたので

どうやらイワシはアジに追われて

打ちあがってきたようでした

 

先月末のイワシよりは小さいので

アジとはいっても

十分に強力な捕食者だったようです

 

そんな

イワシをひろっていたら

浜の砂も少しばかりですが

もってかえってきてしまいました

 

よ~くみるとキラキラとしてる

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水晶やらメノウやらキラキラしたものが入っているようです

 

 

そういえば館の池に

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モツゴの稚魚がたくさんいました^^;

どうやら再生産をしているようです

 

いつの間にか侵入したモツゴ

繁殖期後にはかなり増えている予感・・・

 

来年はビオトープ掃除をしようと思っていましたが

例年だと6月

つまりこの時期だと繁殖しているので

救う数が多くなる・・・

 

繁殖期前だと4月

まだ寒いな~

5月は川やってるし・・・

 

これは2020年の3月くらいまで

悩むことになりそうです

今年から

本日は初めての試み

「堆肥積みの日」です

 

いつも職員がやっている作業を

イベント化して

楽をしようというわけではなく

 

今の里山の現状を知ってもらいつつ

堆肥の重要性をも知ってもらおうというもの

 

とはいっても

それだけでは参加者はいないだろうからと

里山探検~カブトムシの幼虫さがしと堆肥積み」

アメとムチを一緒に混ぜ込んだろうなタイトルにした結果

定員いっぱいの参加者がありました

 

館の裏山はそれなりの斜面で

探し回るのも一苦労><

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あいにくカブトムシの幼虫はみつかりませんでしたが

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こどもたちがのぞきこむさきには

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およそ7㎝のカミキリムシの幼虫が!

(ウスバカミキリ?)

 

ほかにも コメツキムシのサナギや

アカアシクワガタの♀などもみつけました

 

裏山にはカブトムシが好きな木はたくさん生えていたのに

幼虫たちが暮らせる場所は予想通りあまりなく

堆肥がカブトムシたちにとってかなり重要な存在であることが

身をもって確認できました

 

そして

職員数人とボランティアさんでやる堆肥積み作業はほぼ丸一日かかるのですが

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20名の参加者の集団の力は1つ目を1時間!

2つ目を30分で積んでしまいました!!!

 

驚きのスピードです!

 

きっと来年の春には丸々とした幼虫が

たくさん見つけられることでしょう

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こんなイメージ^^

 

そして

来年もみなさんの協力をお願いしようと

 

そのためにも

もう少し裏山を整備できたらな…

大切なことを…

昨日6月7日は、

明治時代の教育者、地質学者である保科百助(五無斎)の命日でした。

 

それなのに、すっかり忘れてしまい、

〇〇コーラのビンに舞い上がってしまいました。

 

すみません 師匠! orz!

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保科五無斎のゆかりの地で、講演する機会をいただくことが増えました。

 

彼が初代校長となった〇科高校、

彼の終焉の地となった〇赤病院、

そして、図書館建設に関わった〇〇教育会館でも先日…

三大目標を達成しました… 

 

お遍路さんのようなものかしら…

長野市内でいえば、あとは〇豆島小学校でしょうか?

 

麦わら帽子をかぶって、彼の功績を振り返る話をしています…

「地質学はすべての学問の基礎である!」

「実物を見て、自分の頭でかんがえなさい!」とうとう…

 

 

 

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  ※ 保科の野帳の最後のページに有名な歌があります。

 

 我死なば、佐久の山部へ 送るべし 焼いてなりとも 生マでなりとも

               但し 運賃向こう払いにて 苦しからずや

 

 この手帳によれば、保科の誕生日は、6月8日

  (しかし、これは旧暦の慶応4年6月8日で、実際は明治元年ではありませぬ)

 

 

 

彼の言葉と覚悟は、今の人たちが見失っているものなのかもしれない…
それなのに、彼の命日を忘れるなんて…

講演後、いろんな方からお声をかけていただきました。

実は、私は戸隠の出身で、ふるさとの話を聞けてよかった、とか、

母親が戸隠の出で、昔、化石をひろったとか

ああ、あの集落の、あのお宅ですか (+_+) なんてびっくりする時もあります

世の中、いろいろなつながりがあって、面白い!

 

30年以上も戸隠に住んで、調べる活動をしていると、

五無斎先生のご遺族の方にもお会いすることができました。

 

いろんなご縁が、博物館を支えてくれています。

 

ありがたいことです。

 

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若かりしころの保科百助ですね!