戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

発見!?

今日も野外です。

裾花川沿いの崖の植物を調査しました。

この時期でないと、藪がしげって入れなくなる場所です。

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季節がら、水がしみだしているような場所には、

美味しそうな山菜もちらほら。

 

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こごみ(クサソテツ)、ワサビ、ユキノシタ・・・

しかし圧倒的に多かったのは毒草のハシリドコロでした。

 

そんな奥深い場所でも古い空き缶やビンなど、

人の痕跡がよくあるもので、

特に古いビンは収集癖をくすぐります。

 

今回、目にとまったのは大きめの酒瓶。

それほど古い物じゃないね、と同行者に話し、

足で転がしていたのですが、

中になにやら白くて長い、ゴムっぽいものが見えます。

同行者がもの言いたげだったのも、そのはず

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中身は白蛇だったのです。

(思わず博物館へお持ち帰り・・・!)

 

残念ながら(?)生きていません。

マムシを焼酎につけておいたものが古くなって色が抜け、

白くなったもののようです。

ビンの口はしっかりしまっていますが、液体は入っていません。

 

・・以下、このマムシビンの私の妄想・・

 昭和の時代

 マムシを薬にしようとお酒につけたおじさんがいました

 何十年もしまわれたままのマムシ

 ヘビはすっかり色が抜け 白くなってしまいました

 みつけた家の人は飲む気になれず 捨てようと思います

 しかし、焼酎は口から出せても

 ヘビは中でかたまってしまい 外にだせません

 このままビンをゴミに出すわけにもいかず

 こまった家の人は ヘビが入ったまま

 山の中にすてましたとさ

 

P.S.

このガラス瓶は、とても思い出のある瓶でした。

1970年代に発売された、sウイスキー社の「赤」の瓶…

 

ああ、とても懐かしい…

2リットルはあろうか、という大容量の瓶です。

父親が買って、台所の片隅にしまっておきました。

ちょっとなら、わからないだろう(ー_ー)!! と、

時々夜中にこっそりと飲んでいた、という青春時代の思い出の瓶

今ではペットボトルになってしまいましたが、

当時は、これが最大容量のもの…

これを貯金箱がわりにして、小銭をため込んでいた記憶もあります。

十円玉、五円玉が多かったですが、

いっぱいになると、銀行に持ち込み、貯金しました。

小銭への執着は、そのガラス瓶に投げ込んだチャリン!という音が

基かもしれません。

いつから、こうした大瓶はなくなったのでしょうか?

 

そういえば、「赤」で有名な、某コーラ…

昔はホームサイズといって、1リットルサイズのガラス瓶がありました。

破裂する危険があるので、樹脂製のカバーがついていたような記憶もあります。

昔話で、平成生まれの方には、意味不明ですみません!

 

ガラス瓶に心が動かされる爺のたわごととしてお読み流してください (-_-;)

 

ほんとに、とっても懐かしい瓶です…

取っ手がついているだけに…

 

おあとがよろしいようで…

 

 

 

 

 

 

差におどろく

昨日は今年一番の暖かさになったとか。

そのためか、市街地の桜は早くも満開(゚д゚)!

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山の上にばかりいると、浦島太郎になってしまいます・・・

 

そんな市街地から毎日通ってきている生徒さんも多い、

戸隠の高校の授業の一環で、午後、荒倉山を歩きました。

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一昨日は数株しか咲いていなかったカタクリ

今日はたくさんの花を咲かせていて、

驚きのあまり写真を撮るのを忘れました・・・;;

 

散策路の途中、生徒さんが鳥の巣のようなものを見つけました。

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カラマツの松かさをかじったものと、そのタネでボール状になっていました。

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リスがタネを食べるために、松かさをかじって、

エビフライ状にしてしまうのはよくあるので、

リスのしわざ、とその場では話をしたのですが。。。

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左側の通常のエビフライと比べて、

今回の右側のは、かじりかたがあまいようです。

 

そして、小さなカラマツのタネを大量にため込んでいることから想像すると、

リスではなく、ネズミの貯食物ではないかと考えました。

 

雪が降る前にため込むはずなので、樹上にあったものが落ちてしまい散策路の真ん中にあったのだと思います。

以前も雪解け前の森で、巣箱の中に、大量のハンノキの実とそのタネが詰め込まれていたのを見たことがあります。

そのときは、樹上性のヒメネズミのものかと思いました。

 

今回も、どこか、木の小さな穴などの隙間にため込んでいたものが、なんらかの理由で食べられることなく春をむかえ、地面に落ちてしまったのでしょうか。

持ち主のネズミはおそらくもう、いないのでしょう。

色々な想像をかきたてられる落とし物でした。

 

そして、こちらも今回の拾得物(先生の発見!)

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哺乳類の肋骨化石か!?と盛り上がったのですが、

学芸員の鑑定は、砂のかたまり(巣穴化石?)でしょうとのことで。

残念! あしからず・・・m(__)m

生き物たちはにぎやかに

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ウーパールーパーがふかしました

これから親に食べられる前に救う作業がはじまります

 

そして今日も日中は暖かで

ついついお外にさそわれ

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ひょうたん池ではオツネントンボが連結してました

そんな様子を眺めていると

カチカチという音が

よくみると

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画像中央付近のミツガシワの少し上

枯れたヨシの上を泳いでいる魚の姿が見えますか?

 

モツゴです

この池にはいないはずなんだけどな^^;

 

ついでにプールも確認

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カエルが卵を産んでいました

ヤマアカガエルのようです

 

すでにオタマジャクシの姿も多く

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そこそこサイズに違いがあって

ずいぶん前から孵化していた模様・・・

 

そして水の中をよくみると

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わかりますか?

ぼんやり見えているのはキリンの胸骨なのですが

それをぼんやりさせているのは

小さな生き物たちで

すべて ミジンコ です

ここですくったらいったい何匹になるのだろうか・・・

だれか数えてみるというつわものはいないかな?

おそらく1網 数万になるものと・・・

 

なんにせよ

今年もウーパールーパーのあかちゃんたちのエサには困らない

まさにすくい放題です!

 

そして 桜ですが

R406沿いでは小鍋まで咲きはじめました

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館の基準木のソメイヨシノはあと少し

明日にはひょっとして・・・

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鶴瓶桜はまだ少し固そうです

元年

気温がようやくあがってきました。

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花壇にだいぶ色がついてきましたし、

鶴〇桜の足元には、冬眠から目覚めたばかりのアマガエルも。

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午後からは下見で裏の荒倉山へ行ってきました。

ちょっと標高があがっただけなのに、

まだまだ寒々しい気配です。

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春一番の、黄色のキブシがようやく咲きだしです。

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わずかにカタクリの花も^^!

10日後には満開になっているでしょう。

 

林道の工事に出くわしたのですが、

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工事期間には「令和元年」の文字が。

獣しか見ないだろう、という山の中ですが、

工事会社の仕事の速さに感心してしまいました^^;

 

そういえば、例の桜の開花も 令和元年から。

今年は何をするにも「元年」です。

なんとなく、気持ちも改まって、

よい春、よい元年を過ごしたいな、

という気分にさせてもらいました。

 

 

8時間耐久コース!

久々にすっきりと晴れ、

裾花川の谷間から武田菱がくっきりと見える本日、

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当館にとって記念すべき出来事がありました^^

 

開館以来、2回目となる8時間耐久展示解説が、

無事に行われたのです!

 

スタートは9時

松本から泊りで来られたお客様とのマンツーマンで始まり、

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たまたま10時に来館されたお客様が合流し、

そのまま2対1に。

 

昼休憩もおしゃべりをしながら(解説の一部?)、

気が付けば、ときどきギャラリーが増え、

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午後5時、企画展でにこやかに、有終の美を飾りました!

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本当にお疲れ様でした!!

 

8時間を乗り切った来館者の感想文を紹介します。

 

11月に長野県内に越してきてから、ずっと受けたかった8時間解説を

受けることができ、とても感謝しています。

前は関西に住んでおり、その際、大阪市立自然史博物館の「なにわホネホネ団」

N団長より、この博物館の存在を教えていただきました。

長野のこと、戸隠のことは何も知らないこともあり、

また、博物館好きでもあるので、

今日はたくさんのことを勉強させていただきました。

 

解説の中で、今まで何となく見てきた物事を「はっ!」

と気づかされる事も多く、「本質を見る」という言葉が心に残りました。

博物学」がものすごく面白い世界であることを知り、

ホテルで働いている者として、

その土地の面白さをゲストにお伝えしていきたい!

という志にも変わりました。

 

こんなに面白い博物館は初めてです。

これからも8時間耐久コースをぜひやってください。

今日は、ありがとうございました。

 

【担当者の声】

今日は、長野市街地から偶然に参加されたかたもおり、

昔、鉱山で働いていた!という経歴の持ち主でした。

楽しい時間をすごさせていただきました。

しかし、8時間続けて解説するには体力がいります。

解説者の方が、限界もしれません・・・

 

 

 

里山散策 城跡とマルクビツチハンミョウ

今日は、第1回目の自然観察教室…

ご近所を歩こう!ということで、福平城へ出かけます。

午後からは天気が悪くなる!という予報なので、

午前中に見て回ろう!ということにしました。

 

戦国時代に、この柵地区を支配した拠点の城を目指します。

武田と上杉の川中島合戦のころ、につくられたとされています。

 

主郭の周囲には2重の空堀があり、

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土塁がくっきりと残り、水を貯えた池の跡らしき跡も残っています。

この時期は、藪になっておらず、よく遺構がわかります。(^O^)/

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これを築いた武将は、なかなかの知恵者です。

断層でできた段差を、防御壁に利用しています。

地質をきちんと読む方だった、と推定されますね。

 

 

しかし、この城跡は、現在、他の動物の拠点になっていました(+_+)

大量のシカの糞が落ちまくり、です。

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奈良公園に負けていません。

 

 

その後、町の本陣跡(黒門)、円光寺居館跡、等を回りました。

最後に、春だけに見かける毒虫「ツチハンミョウ」を発見!

あれ?でもいつものとちょっと違う感じがする!

一緒にいった高校生(職場体験で当館に来た中学生)が気が付きました… 

色も黒いし…かたちもちょっと違います???

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館にもどって、図鑑をしらべると

マルクビツチハンミョウ(♀)と同定できました。

 

ふくらんだ腹に卵が数千個も詰まっていて、花に卵を産みつけます。

卵からかえった幼虫は、花に来るハチやアブに取り付き、

生息範囲を広げていく、という戦略をとっているそうです。

 

鳥に食べられないように、毒を身につけた甲虫類の一種です。
この虫から毒を抽出し、忍者が暗殺に用いたという恐ろしい虫でもあります。

 

ムシもすごいですが、ヒトもすごいね!

 

こんなアバンギャルドな字を刻んだ庚申塔もあります。

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民家の新聞受けですが、とってもかわいい!(^_-)-☆

よく見ると、ガス湯沸かし器の再利用品です。

 

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いろいろ見ていくと、ヒトのアイデア、実行力、智恵ってすごいなぁと思います。

 

歩いて、よく見ないともったいないですね。

春の恒例 出張展示

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まだ桜も他の木々たちの芽吹きも

麓までしかきていませんでしたが

今日と明日は春の茶臼山動物園祭り

 

いつものように動物園で飼われていた動物たちの

骨や毛皮を中心に持って行きました

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興味深げに近づいてくる人

恐怖に泣き出す子

狂喜乱舞して喜ぶ人

今日も様々でしたが 概ね好評

今日はお天気は良かったのですが

風があり少し肌寒く

1600人ほどの来園だったとか

 

明日は気温が上がるものの

お天気は下り坂・・・

でもこちらは元気にお迎えしますので

遊びに来てくださいね

 

そして最後に珍しいものが見られました

撤収し、雑談に花を咲かせていると

昨年新しくやってきた獣医さんが

蛇(ボールパイソン)を首から下げて

歩いてきました

 

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顔まわりの感覚器官をじっくり見たり

後ろ足の痕跡をさわったり

総排泄口を確認したり

色々触り尽くしてから

お返しした瞬間!!

蛇から何かが落ちてきました

 

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蛇のおしっこです

初めておしっこの瞬間を見ました

 

基本的には蛇は尿酸でおしっこを出すので

白いのがメインのおしっこなのでしょうが

液体も出しますし

他にもいくらか固形物で出てくるのですね

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ここからが

とがくしぼうけん団らしいところ

みんなで突き回して確認です

 

出したての白い部分はフニフニしていました

黄茶系の物質は硬く

緑の物体はゼリー感が強かったです

 

噂によると白いやつは

すぐに固まって白墨(チョーク)のようになるとのことですが

ひとしきりいじり回した後に

お掃除してしまったので

確認はできず・・・

 

次回に期待・・・かな