戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

3日がかり

忙しく働く職員を横目に、ここ数日 きれいに洗った骨の組み立て作業をしていました。 それがようやく形になりました。実はちゃんと組み立てるのは初めてだったので、 様々な資料を見ながら、悪戦苦闘。まだ未完成ですが 何だかわかりますか? 鳥ですね。 な…

こんなところで・・・

博物館の壁に蛾(ガ)がたくさんとまっていました。羽の幅が10cmを超えるこの大きな蛾はヤママユといいます(大発生することがあるようで、そういった年には家のまわりに大量に飛んでくるらしく駆除が大変だそうです)。何をしているのだろうと、近づいてみ…

つりふねそう

まるで舟をつるしたような形をした花です。なので、この植物の名前はツリフネソウといいます。昨日、館周辺の地質調査に出かけたときに見かけました。沢沿いの湿った場所が好きなようです。 花の形も面白いですが、子孫の増やし方もユニークな植物です。種が…

撮影成功!!

戸隠の歴史や自然を調べる市民団体が購入した、動物用のセンサー付き自動撮影カメラ(センサーカメラ)を、博物館で試験運用してみました。博物館の裏の林の小道に設置して2週間、今日カメラを回収してみたところ、動物がばっちり写っていました! どうやら…

カメの舌に穴?

一昨日の連休最終日に、ボランティアさんを募って博物館恒例の解剖大会を行いました。今回の目玉はカミツキガメです。特定外来生物に指定され駆除の対象になっているカミツキガメの死体は、環境省関連からいただくことが多くなりました。 カメは甲羅を背負っ…

大盛況の一日 〜その2〜

今日は長野市立博物館の開館記念日で、川中島にある本館でおまつりが催されました。戸隠からも化石クリーニングと火山噴火実験のコーナーを出しました。特に化石クリーニングはおみやげ(クリーニングした化石)が付いてくることもあって、順番待ちの行列が…

連休のにぎわい

5連休となった今年のシルバーウイークは、博物館も連日100人を超える大勢のお客さんで賑わっています。連休初日から始まった企画展「河原の石ころ」の部屋からは子どもたちが石琴をたたく音が響いてきますし、カエルの餌とりを手伝ってくれる子もいます。「…

遠方からのお客さま

当館の評判を聞きつけて、はるばる秋田から来館した大学生がいました。平日は館の最寄りのバス停(参宮橋入り口:道のり約3km、標高差150m)から、本数は少ないのですがコミュニティーバス(戸隠地域を回る小さなバス)が出ています。しかし、今日は祝日・…

第6回自然観察会

今回は #竹炭 に挑戦しました。 ついでということで、いろいろなものを炭にしてみよう!と まず材料探しに館の周辺を探索! 花や草、マツボックリやクリ、トチの実などなど様々なものを拾ってきました。 (一斗缶を使った竹炭と空き缶を使ったついでの炭作り…

企画展おーぷん!

ちょっとバタバタしましたが、なんとか無事に秋の企画展「河原の石ころ」がオープンしました。とにかくボリュームがある(石の量が多い!)のが見所の1つです(重さだけなら、どこの展示にも負けないかもしれません・・・)。しかし、ただ石がたくさん並べ…

企画展前夜

明日から秋の企画展「河原の石ころ」が始まります! ただいま夜の7時。博物館実習生も含めてもくもくと作業が続けられています。 展示部屋には石ころが「これでもか!」とばかりに並んでいます。 どれも個性あふれる、物語を秘めた石ころばかりです。 石ころ…

お騒がせな・・・

今日、小学校からある生き物の死体の鑑定依頼を受けました。 校内で見つかってしまい、もしかして毒をもっている方では、と問題になったのです。 (細長くてにょろにょろしている、あいつです。この2文字の生き物がどうしてもイヤというかたは、最後の写真…

ヘルメット

博物館では、様々な方から標本をいただきます。 昨日は愛知県で鳥の調査をしている方からこんなものが届きました。 調査していた海岸に漂着していたそうです。 ほぼ生前の顔立ちのままです。 なにかわかりますか? 答えはウミガメです。 いただいたのはアカ…

石ころinいしころ

今日は新潟県へ飛び出して姫川方面の石ころを集めてきました。見事だったのが写真の石ころです。けしてコンクリートではありません、自然の石です。これは、礫岩(れきがん)という石です。よく見ると1〜3cmくらいの石ころが集まってできているのがわかりま…

マインドコントロール

生き物は時々、他の生き物に行動を支配されます。中間宿主から最終宿主へ移動したい寄生生物の中には中間宿主の行動を支配して、食べられやすいように目立つところへ移動させます。風邪をひいたときにでるくしゃみもウイルスの仕業だという人もいます。宿主…

ペリカンの骨洗い

冷たい雨が降る中、ボランティアさんが骨洗いをしてくれました。お相手は春に動物園でおなくなりになり解剖されたペリカンです。半年水につけられている間にすっかり肉が落ち、歯ブラシでみがくときれいな骨が現れます。 写真の箱の中の一番上がペリカンの頭…

炭焼き実験

今月の自然観察会(20日10時から開催)では竹炭やきと昆虫採集を行います。その準備のため、昨日、竹炭やきの予行演習を行いました。一斗缶に切った竹を詰め込み土の中に埋めて上から火をつけます。煙突から出る煙の色の変化に注意して、缶の中の竹が蒸し焼…

ついに!

今日は気温が8度まで下がったところもあり、 館で飼育しているカブトムシもさすがに寒かったようで動きが鈍くなってきました。そんな日にゲンゴロウが羽化しました! ついに「幼虫をゲットして、成虫へ」計画の完成です。 8月14日に土へもぐり、26日かかって…

石ひろい

今日は長野市を飛び出して,安曇野・塩尻方面に石ころ採集に行ってきました。9月19日から開催する秋の企画展「河原の石ころ」の準備のためです。高瀬川・梓川・奈良井川で採集しました。河原の印象もそれぞれの川で異なり、高瀬川は全体的に白っぽく、奈良井…

まな板の上の・・・

今月4日の夕方、館周辺を吹き荒れた暴風雨とヒョウの惨劇のすさまじさは、当日のブログでお伝えしましたが、その際負傷した玄関のマッコウクジラの模型を、今日やっと下におろしました。(下を向いてしまった顔なし君もなおりました。) ひれや下あごが破け…

イモリの成長

この辺にいるイモリはニホンイモリ(通称:アカハライモリ)です。 イモリの子どもはオタマジャクシにエラが生えた形をしています。 館周辺でもイモリは繁殖していて、田んぼで幼生をとって、飼育していました。 そのうちの2匹が立派に成長しました。 (入…

タネのへそ

昨日の強風とヒョウは大きな被害をもたらしました。サルスベリの花はほとんど落ちてしまい、花壇の植物やサクラやカキの葉も傷だらけです。玄関につるしてあるクジラも負傷してしまいました。 そんな被害にも負けず、フウセンカズラの実が実り始めています。…

ゲリラ豪雨

つい先ほど、ものすごく激しい雨と雹が降りました。5時だというのに、自動車はヘッドライトを点けないと走れないくらい暗くなりました。はじめは遠くで雷がなっているだけでしたが、その後大粒の雨が降り始め、風が強くったと思ったら、急に暴風雨になり、…

食べる前に

かつて博物館実習をした方に プルーンをいただきました。 その実をかじってびっくり。食べる前に食べられていました。 なにかが種をかじっています。 フンも残っています。 さてこの主は どうやら写真中央の穴をとおって 出て行ったようです。 ミバエのよう…

造形美

昨日、戸隠内のある会社から、スズメバチの巣を寄贈していただきました。高さ60cm、奥行40cmほどもある大きなものが2つ! しかも2つとも7〜8年前の同じ年に会社の壁につくられたそうです。これだけ見事なものが2つもあったら、さぞかしその年はたくさ…

企画展撤収中

8月30日(日)で終了した企画展の撤収作業を行いました。 と言っても、2Fのワークルーム2への引っ越し作業がほとんどです。 飼育していたほとんどの生き物と水槽をなんとか移動しました。 移動した結果水槽数が30を超えました。 飼育種数は全部含めると60…