戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

火山灰から宝石探し

今日は、「火山灰から宝石探し」を開催しました。
三種類の火山灰を使いました。
飯縄山から生まれた火山灰が一つ、北アルプス生まれの火山灰が二つ。
この三種類をつかいました。
戸隠近くにある地層に入っている、生まれた時代が違う三つの火山灰です。

火山灰をお椀に入れて、それを繰り返し水で洗いながら、こまかい泥を流します。残ったものをオーブンで乾燥させて、それらを実体顕微鏡で観察しました。

これは、洗った火山灰を乾燥しているところ。


乾いたものを、瓶に入れて見くらべると、色や粒の大きさが違っているのが分かりました。
これは、各火山灰には、個性があるという証拠なのです。
実体顕微鏡でのぞくと、キラキラした無色透明な石英や、白い不透明な長石、黒い角閃石や黒っぽい透き通った輝石といったものがありました。

中には、宝石として売られているガーネット(ざくろ石)が入っているものもありました。
これは、とても珍しいものですから、見つけられればラッキーです。

今日は、ラッキーな人たちがいっぱいいました。

次のイベントは、今月11日の草木染めです。
まだ予約に空きがあります。希望者は、ご連絡ください。