戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

反射実体鏡

日、反射実体鏡に触れる機会がありました。
実体鏡を覗いて横に並べた二枚の写真の地形が重なり合うように動かすと、立体的な地形が浮き上がってきます。
これから地すべりをしているところを見極めるのです(いま、長野市立博物館本館にて地すべりの展示があります).

ヘリコプターに乗って、上空から地形を見下ろしているような印象を受けます。
なぜ、平面の写真が立体視できるかというと、二枚の写真がちがった所から撮影されているからなのです。このため、二つの写真に写っている同じ所が、ちがった形や長さになっています。このため、立体視したときに、そのずれが立体像を生むことになるのです。
なかなか普段は飛行機にのることはできませんが、写真から空から眺めた気分になれた一日となりました。