戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

まめな豆

*日曜日に発見された化石の正体はただいま検証中です。
 もうしばらくお待ちを!


貴重な梅雨の晴れ間。外仕事をするチャンスと、
このごろ気になっていた長く延び過ぎた豆のつるを上にのぼらせるように、2階のベランダからひもを垂らしました。

隣の大豆に巻きつく勢いだったので、やっと解放してあげられました。
それにしてもいつの間にこんなに伸びていたのだろうと、植物の成長の速さには驚かされます。
秋の企画展「実と種」展にちなんで育てていますので、秋に色々な豆をお見せできればいいな、と考えています。


もう一つ気になるマメがあります。
その名はクララ。

強い毒をもっていて、口にすると「くらくらする」というところから名づけられたという、物騒なマメの仲間。
この頃県内で話題のオオルリシジミと言う非常に珍しいチョウの幼虫がこの花を餌にするので、保護活動の際に余った苗を東御市のボランティアさんからいただきました。


鉢植のわりに今年はずいぶん大きくなったので、もしやと思い鉢を動かそうとしたら、
案の定、地面にしっかり根付いていました。びくともしません…

そこへマルハナバチが花粉を集めにやってきました。
頭を花の奥につっこんで、蜜を集めています。
ハナバチの仲間はマメの花粉を運ぶ大切な存在。
今年は、豆だらけの館の花壇で、大活躍してくれそうです。