戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

金次郎さん

先日ドライブをしていて、O川村で見つけたのは、ちょっと変わった二宮金次郎さんの像。
小学校を利用した当館にもあるのですが、ここのはあるべきものがありません…

上半身だけの胸像なんです…
車からだったので、一瞬わが目を疑いましたが、
彼を特徴づける二大アイテム、手元の本と背中の薪はしっかりありますので、
二宮金次郎に間違いありません。

土台に後で付けたような跡があるので、もともとは足があったのでしょうか?
憂いを含んだような端正なお顔の、年月を感じさせる像です。


公民館の敷地に菅原道真公を祭る石碑と一緒にあるので、学校から移転してきたのでしょうか。
戦後、それまでの忠君愛国精神的な学校教育の象徴だったという理由で、
取り壊されたり、移動されたりした例が各地にあるそうです。
もしかしたら、この金次郎さんも同じような運命をたどったのかもしれません。


もし彼の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただければと思います。