戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雪解け水

今日は、春一番が吹いたとのニュース。

戸隠も朝から雨…

この2、3日気温が上昇し、雪解けが一気に進みました。

支所にお使いに行く途中、道脇でこんな風景を発見!




崖の下部から、大量の水が自噴していました。
  
キャーッ、これは大変。(゚o゚;;

このまま、放置すればさらに水が吹き出してきて、土手が崩れてしまう!

なんとかせねば… (@_@;)

そこで、中年の男は、手をツッコミ水を止めることに…。

オランダの少年に負けじと体をはって堤防を守ったのでした…

メデタシ、メデタシ!




というのは冗談で、よく見ると

そこには水抜きパイプが隠されていました。

パイプ出口に土砂がつまり、こんな噴水状になっていました。

しかし、雪解けがすすみ、地下水の圧力が増加したことは事実。

この大量の水で、土砂が流れやすくなることを、

「地盤がゆるむ」と呼びます。

融雪期の地すべりの発生機構を、見た思いでした。  |゚Д゚)))