戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

雨と感謝

土曜日の植物観察会で見られた立派なキノコは
参加者のかたからの連絡で、
「ハイイロシメジ」とわかりました。
調べてくださってありがとうございました。


人によっては中毒を起こすそうで、食べられないそうです。
いかにも食べでがありそうなのに、残念です。


また、同会で話題になった、
ノリウツギを「さびたの花」という、との情報は
まさしくその通りでした!


(↑「山渓ハンディ図鑑より」)


夏の季語にもなっていて、アイヌ語らしいです。
そして、この花には悲恋の物語があって、
青年に求愛された娘が
「さびたの花が散ったら貴方の所に行きます」
と返事をしたけれど、ノリウツギの花(正確にはがくですが…)は
冬まで残るのです・・・
青年は待ち続けましたが、花は散らなかった、というお話です。


それにちなんだ、歌謡曲や小説があることもわかりました。
おかげさまで勉強になりました。
ありがとうございます!


さてさて、今日は台風の影響で、雨模様。
そんな中、地層観察を決行された市外の小学校さんの決断にも
感謝せずにはいられません!



化石やメノウひろいに一生懸命な子どもたちに、最後に
「もう帰るの?」と聞かれたときには、
“はまったな!”と思わず心の中で、にんまりしてしまいます。
でも、熱中しているときは気づかないけれど、
風邪をひかないよう、気を付けてくださいね。