戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ただ今咲いています!

 現在博物館の周りでは、暖かい日差しの中、いろいろな花が咲いています。それらはスイセンやチューリップなどの花壇の中の植物だけではありません。小さくて地味ですが、よく見れば作りも面白く、かわいい野草の花たちも多いです。
 例えばハコベは、畑や道ばたなどどこにでも見られる「雑草」ですが、花をよく見るとその清楚な白にはっとさせられます。さらによく見ると、一見花びらが10枚のようですが、実は1枚1枚の花びらの真ん中が深く切れ込んで2枚のように見えており、正しくは全部で5枚であることがわかります。中央のめしべの先は3つにわかれ、それを取り囲む10本の雄しべが規則正しく並んでいます。なかなか味わい深い花だと思いませんか?

*現在博物館周辺で開花している植物(園芸種を除く)をあげておきます。いわゆる「雑草」ばかりですが。
オオイヌノフグリタチイヌノフグリナズナ・イヌナズナタネツケバナ・オオバタネツケバナ・スズメノカタビラ・ハコベ・ミミナグサ・セイヨウタンポポ・シナノタンポポ・ツメクサ・ヒメオドリコソウホトケノザ・カキドオシ・キランソウキュウリグサシロツメクサ・ノジスミレ・フキ・ツクシ(21種類)、フクジュソウはすでにタネをつけています。