戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ピョー

ピョー
コンコンコンコンコンコンコンコン


この時期には、森の中からはもちろん
旧館からこんな音が聞こえてきます。
犯人はこいつ↓


壁にはりつく中央の鳥が見えますか?


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アオゲラです。
旧館はこいつのせいで穴だらけです。
そしてその穴を使ってムクドリが子育てをし、
それを狙ってアオダイショウが壁をよじ登り
天井裏から「何か」を食って丸々育った
ウジが落ちてくる。。。



旧館ではそんな光景がグリーンシーズンを
通して見られたそうです。
ヒトの活動と無関係に
館の中にも生き物たちの世界があったのです。
しかも自然な形で。



鉄筋コンクリートになった博物館は
アオゲラに穴をあけられる心配も
ウジが落ちてくることもありません。
なんとなく自然との壁を感じて寂しくなりましたが、
その分あらためて
もっと自然の中へ出ていかなければ!
と思わせてくれました。



厄介ものと思ってきたアオゲラ
今日は感謝です。