戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

化石採集会

サクラは八分咲き。満開まであと一歩。
今日は、化石採集会が開かれました。午前中は、化石をとりにいきました。今朝は雨模様でしたが、化石をとりにいく頃になると晴れてきました。
足下が悪かったですが、けがもなく安全に化石をとることができました。フィールドに出るときは、安全第一です。化石を拾っていると楽しいもので、あっという間にお昼の時間になってしまいました。

午後からは、博物館に戻り、化石のクリーニングをしました。ひろってきた化石をきれいにする作業です。化石は、クリーニングすることによって生き返ります。400万年間、ずっと眠っていたホタテ、タナカニシキ、フミガイ、カガミガイ、シガラミサルボウマテガイ、エゾフネガイなどたくさんの貝化石がみつかりました。その他には、広葉樹の葉化石やウニの棘などがありました。すでに絶滅してしまったものや、今もなお日本海にいきているものもいて、実に面白いです。絶滅したものを今みていると、過去へタイムスリップした気分になれます。戸隠のあたりは、かつて海が広がっていたのだな、ということがよく分かりました。

わたしは、今年から勤務していますから、化石採集会ではどうようなことをやるのかを後ろでこっそりみていました。参加された方、後ろの方にいたちょっとヘンなお兄さんは、ワタシです。これからいろいろ学び、このようなイベントがあれば案内役をさせていただくことがあると思いますので、よろしくお願いします。皆さんと一緒に自然をみて、学んでいきたいです。