戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ひょうたん池の生態系をささえるケイソウ

午前中はあいにくの雨。しかし、午後は晴れてきて、午後3時には百葉箱の温度計は17℃となっていました。サクラはだいぶ開花してきています。

昨日のブログにもあるように、館のひょうたん池をビオトープ化する計画がはじまっています。ひょうたん池は、地下水からとっていることもあり、水がきれいです。それは、ケイソウをみても、水がきれいなところを好むものがいることからも分かります。


水がきれいなところを好むとされるキンベラ。

ケイソウは、太陽エネルギーを使って、生命の基礎となる炭水化物をつくりますので、基礎生産者と呼ばれています。これを食べて生きる小型の動物たちは消費者です。このような、食物連鎖(食う食われる関係)が、ビオトープでは成り立っています。
いま私は、ビオトープのいちばんの基礎となるケイソウに興味をもっています。ケイソウは、顕微鏡さえあれば、誰でも簡単にみることができます。皆さんも一緒に生態系を支える縁の下の力持ち、ケイソウをみてみましょう。