戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

「出会い」

今日は持ち込みネタを2つ。テーマは「出会い」です。
まず「いい」出会い。
このブログでも紹介した土のコンペイトウで熱い田頭(たがしら)地区から、一本の電話がありました。
「玄関先でトカゲが交尾している!」
あわてて駆けつけましたが、ちょうど終わってしまったとのこと。
電話をくれたおじさんは写真を撮っていたので、それをいただきました。

オスがメスの胴体にかみついて、動かないようにしているようです。
この体勢で30分もそのままで、近づいて写真をとってもぴくりともしなかったそうです。
しかもこれがまた本当に玄関先。もうちょっと場所を選んだほうが…と思ってしまうのは人間の勝手?
ここで出会ってしまったら、ことを成し遂げるまで動けない定めなのでしょうか?


もう一つはどちらかというと「悲しい」出会い。
「家のネコがネズミをとってきた」とお亡くなりになったネズミがもち込まれました。

ハタネズミです。丸顔でなんとも愛らしい。
まじまじ見るのは初めてだったので、そのかわいさにちょっと感動してしまいました。
ハタネズミは草地や畑の周りといった人の生活域で暮らしているので、うっかりネコに出会ってしまったようです。

博物館にもち込まれれば、あとは標本になる運命。
職員にとっても小さな出会いでした。