戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

化石採集会と奥裾花の小話

本日も化石採集会。わたし、汗だく。
最近は、毎回のようにウニの化石がみつかっています。
クギの長さは9センチメートルです。小さなウニです。つぶれた形がカワイイ。棘皮動物好きにはたまりません。きっとこのつぶれかたは、世界に一つ。

あと、名古屋市からきた家族は、いっぱいイイ形の二枚貝をとりました。その家族の中学生と高校生の男性が、とても頑張っていました。

化石のクリーニング作業は、部屋の中です。クリーニング室には、クーラーはありません。脳みそまで汗をかきそうな暑さの中の作業は、一時間が限界のようでした。休みながら、ゆっくり、ていねいにやりましょう。汗を流して、頑張っただけ、化石はきれいになるのです。

奥裾花の小話。
数日前、川中島にある本館の方たちと一緒に、奥裾花にある埋没林調査の手伝いをしました。埋没林はとても重くて、運ぶのに一苦労。汗だく。しかし、まわりにはとても美しい堆積構造をした地層がいっぱい。このような堆積構造をみていると、荷物の重さや時間の流れを忘れてしまいます。それぞれの堆積構造には、それぞれの意味がありますし、みているだけでも飽きません。