戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

くちばし

昨日、建物にぶつかってしまった鳥の死体をいくつかいただきました。

この鳥、なんだかわかりますか? 
けっこう鋭いくちばしをもっていて、タカのようにも見えますが…


答えは「モズ」
肉食のモズは鋭いくちばしを持っていて、カエルや昆虫、時にはネズミなどの小型の哺乳類もとらえて食べるそうです。生きている生き物をとらえ肉を切り裂くためのくちばしの形なんですね。


もう1種類はシメという鳥です。

日本には冬に渡って来る冬鳥で、くちばしは大きく見るからに頑丈そうです。
さぞや硬いものを食べるのでは?

シメは硬い木の実もこのペンチのような大きなくちばしで割って食べることができます。

鳥のくちばしには、その鳥が何を食べているのか、つまり生活のしかたが反映されています。細長いものや平たいへらのようなものもありますので、またの機会にご紹介します。