戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

水源

先日の休みに、戸隠の水源地をまわる探検をしてきました。
戸隠の森や歴史に詳しい師匠を先導に、有志で集まった数名で、
木々が芽吹き出した森の中の道なき道をゆく、薮こぎ強行軍です。

ちょうど飯綱山の等高線にそって、水がわいているポイントが森の中にいくつもあります。

この下流で、実際に水道水として使われているのですから、
戸隠の水はおいしいわけです^^ 
源流の水は、混じりけなしの本当に純粋なやわらかい味がしておいしかったです。
まさに自然のめぐみ!
また森には、昔使われていた炭焼きがまの跡も、石組みとして残されていました。

この時期、水辺にはリュウキンカなどがきれいな花をさかせていてうるわしいのですが、
そうした水辺は森の動物たちにとっても大切な場所のようです。
イノシシが泥浴びをした「ぬた場」もあちこちで見かけました。

しかも、すっかり踏み跡が道になっています。


この自然の恵みを人も動物も等しくいただいているんだな、と
すがすがしい空気の中、思わずにはいられませんでした。