戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

貝つながり

夏の企画展で展示の目玉になっていた、
ゾウ化石のレプリカをお返しに、東信地域へでかけました。


行先の一つは、やはり廃校になった校舎を利用した教育委員会
明治時代の木造校舎は非常に味わい深く、なかなか味わい深いです。



校舎の前にシンボル的に並んでいる大きな石。



よく見ると、貝の化石、しかもホタテガイがぎっしり!!

戸隠でも同じようにホタテガイが積み重なった産状は見られますが、
100㎞ほども離れた場所で同じような石が見られるとは驚きです。


職員曰く、戸隠よりも時代が古く、1500万年ほど前のものだそうです。


やはり地域のシンボルで、なんとこの学校の校章にもデザイン化されていました。

学校名をなんと読むか、わかりますか?
背景の貝化石も読み取るのがポイントです^^
(答えは最後に)



他にも、千曲川沿いのゾウ化石の産地近くも寄りました。
海なし県の長野県に、海が広がっていたり、
水辺にゾウが集まって来ていたり、
浅間山が噴火して火砕流が流れてきたり、
時代も地理も広いスケールの大地のものがたりを現場で体感することができて、
面白いお遣いとなりました。




校章の答えは、
「志賀学」です。「加」に後ろの「貝」を合わせるんですね^^
なるほど!と思わず感心。