戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

3月第1日曜日

気がつけば・・・3月ですね
そして今日は第1日曜日


奥社の森の雪上観察会の日なのです
戸隠のことを勉強している「戸隠を知る会」との共催行事です。


参加者の中には10数年前に参加して
今日は家族を連れてきたという方もいました。
(それくらい長く続いているんですね)


少し雪がちらつき、森の中には新しい雪が積もっている中を出発


森に入るとすぐに大きな声が
「○○がいるよ〜」


慌てて向かってみると

ツルマサキの影で動くものがいます。



ニホンザルです
しかも子ども


どうやら群れからはぐれてしまったようです。


ただ子どもだけで移動したりはしないので
親に何らかのアクシデントがあってはぐれたのではないかと
某動物園職員の談がありました。


群れが戻ってきて養母ができるといいですが・・・
ニホンザルではなかなかそういうことはないのかな・・・



そこからいつものように推定樹齢400年のミズナラ大王を目指しましたが
今日の雪は子どもたちには重く大変そうでした。


数歩ごとに愚痴がよく聞こえました^^;


それでも頑張って大王までたどり着いた子どもたちは
すっかり元気に^^


みんなで大王の幹周りをはかるべく手を取り合っていました

(メジャーで測るとおよそ6mでした)


このグループは
重たい雪を避けて参道を帰ってきましたが
そこからは子どもたちの元気が爆発していました^^;

スノーシューを脱ぎ 身軽になったせいもあってか
帰りながら雪玉を転がしどんどん大きくしている子も


聞くところによると
ほかの遠くまで行って帰ってくるグループが
帰ってきたときも雪遊びは続いていたとか・・・


子どもは元気ですね^^;
戸隠の魅力 少しは伝わったかな?


さて
この時期だけのこのイベントは実はリピーターが多く
それだけ魅力的な体験なのですが
(嘘か真か 真偽は定かではないですが) 
こうした雪上観察を始めたのも戸隠らしいですよ(K氏談)


そして戸隠で始めたころは周りから心配されたとか・・・
「お客くるんかい」って
雪にうんざりしている人から見ればそうだったかもしれませんが
そこに魅力を見出した先人たちには感謝です
なにしろ今では多くの人を惹きつける大人気イベントですから


とりあえず帰ってきて鳥居をくぐったあとには
いつもこう願うことにしています。


来年の3月の第1日曜日もいろんな出会いがありますように と


しかし案内してついでに宣伝しても博物館にはなかなか流れてきてくれません;;
これだけは残念でなりません・・・
来年こそは・・・