金曜日の当ブログで紹介した一品
某小学校からの廃棄品
「兵式提灯(信号灯)」との記載がありました。
その後調べてみると、「隠顕灯」というものらしいです。
ロウソクの光を用いた照明器具で、
信号灯にも使われたものと思われます。
ロウソクの灯が反射鏡の中央に位置するように、
ロウソクの芯を調整する金具が見えます
ロウソクが下から押し上げられるような構造になっていたのでしょう。
いただいた時には、なんだかわかりませんでした。
「蝋燭入れ」や「ズック製のケース」が、バラバラに置かれていたからです。
これらが一連のものだったとは…
旧日本陸軍の装備品です。
ケースの蓋の裏側には、「昭六 キ」との印字があります。
そのころのものなのでしょうか?
蓋の内側には、硝子板罐が収納され、
緑や赤の硝子板が入っています。
蝋燭入れ2個、お手入れ用の小型スパナもついていました。
ガラス板をはめ込んで使ったのでしょう。
このような、小型化してケースに収める技術は、すごいです。
日本人の器用さというか、小型・軽量化に向けた執念を感じます。
上下するための受けも細かい仕事が丁寧にされています。
ロウソクでこんなものを作ってしまう文化って、すごいなぁ。
現在のコンパクト化技術の流れをみた、一品でした。
しかし「隠顕灯」という名前とは…